Round.13 シンガポールグランプリ
22.Sep.2013 : マリーナベイ・ストリート・サーキット
周回数 : 61周
◇予選
予選トップは、前戦に引き続きレッドブル・ベッテルで、2位には0.091秒差でメルセデス・ロズベルグが入ります。以下3位ロータス・グロージャン、4位レッドブル・ウェバー、5位メルセデス・ハミルトン、6位フェラーリ・マッサ、7位同アロンソ、8位マクラーレン・バトン、9位トロロッソ・リチャルド、10位ザウバー・グティエレスとなります。
◇決勝
スタートでは、メルセデス・ロズベルグの滑り出しが良く、1コーナーではレッドブル・ベッテルよりもわずかに前に出ることに成功します。しかしブレーキングが深くなり過ぎたためコーナー出口で膨らんでしまい、その間にベッテルが再び前に出ます。その後ろには、ロケットスタートを決めたフェラーリ・アロンソが続き、さらにレッドブル・ウェバー、ロータス・グロージャン、メルセデス・ハミルトン、フェラーリ・マッサ、マクラーレン・バトン、ザウバー・ヒュルケンベルグ、マクラーレン・ペレスのオーダーでオープニングラップを終えます。
ロズベルグからトップを守ったベッテルは、その後順調に後続を引き離しにかかり、4周目には早くも4.6秒ものマージンを築くことに成功します。こうしてベッテルが独走に入る中、11周目にライコネンがピットに入り、1回目のピット作業が始まります。上位では13周目にマッサ、14周目にウェバー、バトン、ヒュルケンベルグ、15周目にアロンソ、16周目にロズベルグ、グロージャン、ハミルトンと続き、18周目にベッテルがピット作業を行います。こうして1回目のピット作業が終わった21周目には、ベッテル、ロズベルグ、アロンソ、ウェバー、グロージャン、ハミルトン、マッサ、バトン、ライコネン、ペレスのオーダーとなります。
25周目、ターン18でトロロッソ・リチャルドが、曲がりきれずクラッシュを喫します。ノーズからバリアにヒットしたマシンは、コースを塞ぐようにストップし、この処理のためセフティーカーが入ります。このタイミングで各車ピットに入ります。一方ステイを選んだのはベッテル、ロズベルグ、ウェバー、フォースインディア・スーティル、同ディ・レスタの5台となります。
レース再開は31周目、この時点でのオーダーは、ベッテル、ロズベルグ、ウェバー、ハミルトン、アロンソ、グロージャン、ディ・レスタ、マッサ、バトン、ライコネンとなります。リードを失ったベッテルは、ここから猛チャージをかけ、45周目の2回目のピットまでに2位との差を30秒に広げ、危なげなくトップでコースに復帰します。この時点でのオーダーは、ベッテル、アロンソ、バトン、ライコネン、ペレス、ヒュルケンベルグ、ウェバー、ロズベルグ、ハミルトン、ディ・レスタとなります。
レース終盤、3位を走行していたバトンは、タイヤが限界を迎え、55周目にライコネン、56周目にウェバー、58周目にロズベルグに抜かれ、じりじりと順位を下げていきます。一方4位まで順位を上げていたウェバーでしたが、エンジントラブルによりスローダウン、それでも走行を続けますが、最後はエンジンから出火し、ファイナルラップの半ばでマシンを止めることとなります。
この結果、ベッテルがハットトリックを達成し、2位にはアロンソ、3位にはライコネンというポディウムとなります。以下4位ロズベルグ、5位ハミルトン、6位マッサ、7位バトン、8位ペレス、9位ヒュルケンベルグ、10位スーティルとなります。
◇感想
う〜ん、ベッテルだけ別のカテゴリーのレースをしているような、そんな独走劇でした。これでベッテルとアロンソのポイント差は60点に広がり、ほぼ選手権はベッテルで決まったような状態です。一方コンストラクターズも、レッドブルがフェラーリに100ポイントの差をつけて独走に。3年連続のダブルタイトルも、現実味を帯びてきました。