Round.14 韓国グランプリ
06.Oct.2013 : 韓国国際サーキット
周回数 : 55周


◇予選

 予選トップは、3戦連続でレッドブル・ベッテル、2位にはメルセデス・ハミルトンが、3位にはレッドブル・ウェバーが続きます。以下4位ロータス・グロージャン、5位メルセデス・ロズベルグ、6位フェラーリ・アロンソ、7位同マッサ、8位ザウバー・ヒュルケンベルグ、9位同グティエレス、10位ロータス・ライコネンとなります。
 なおウェバーは戒告処分の累積ペナルティーのため10グリッド降格となったため、4位以下が繰り上がり、マクラーレン・ペレスが10位スタートとなります。



◇決勝

 スタートでは、上位各車ともまずまずの出だしを見せ、レッドブル・ベッテル、メルセデス・ハミルトン、ロータス・グロージャン、メルセデス・ロズベルグ、フェラーリ・アロンソの順をキープして、1コーナーを抜けていきます。しかし3コーナーのブレーキングで、グロージャンがハミルトンを交わした直後、アロンソ、フェラーリ・マッサ、ザウバー・ヒュルケンベルグ、同グティエレスがほぼ並んで3コーナーに侵入します、ここで 行き場を失ったマッサは、先行するロズベルグと接触しスピン、これにアロンソが接触するというアクシデントが発生します。幸い多重クラッシュには至らなかったものの、中団以降は大混乱となり、この結果オープニングラップの順位は、ベッテル、グロージャン、ハミルトン、ロズベルグ、ザウバー・ヒュルケンベルグ、アロンソ、トロロッソ・リチャルド、ロータス・ライコネン、ウィリアムズ・マルドナド、マクラーレン・バトンと3位以下が大きくシャッフルされることとなります。
 4周目、ライコネンがリチャルドをパスします。ライコネンは9周目にはアロンソも交わし、6位に順位を上げます。一方のアロンソは翌10周目にピットに入り、ここから上位陣の1回目のピット作業が始まります。11周目、グロージャンがピットイン、10周目にタイヤ交換を済ませていたハミルトンのギリギリ前でコースに復帰することとなります。ここですでにタイヤが暖まっているハミルトンが仕掛けますが、DRSを使ってもグロージャンの前に出ることができず、順位キープとなります。またトップのベッテルが12周目、2位にまで順位を上げていたレッドブル・ウェバーが13周目にピットに入り、この結果、ベッテル、グロージャン、ハミルトン、リチャルド、ロズベルグ、ヒュルケンベルグ、アロンソ、ライコネン、ウェバー、バトンのオーダーとなります。
 26周目、上位陣では先手を打ってライコネンが2回目のピット作業を行います。その後各車ピット作業を行う間、28周目にロズベルグがハミルトンをオーバーテイク、その直後にフロントウイングが脱落するというトラブルに見舞われます。フロントウイング下から激しく火花を散らしながら走行するロズベルグでしたが、幸いピットまでたどり着くことができ、ノーズ交換に手間取ったものの、無事コースに復帰することができます。一方とばっちりを受けたのはハミルトンで、ロズベルグの緊急ピットインのため。、ライフの終わったタイヤでもう1周走る羽目となってしまいます。この結果ハミルトンは、31周目にピットインしたウェバーに先を越されてしまいます。しかしこの直後、ウェバーとハミルトンの前を走っていたマクラーレン・ペレスのタイヤがバースト、トレッドが完全に引きちぎられてしまいます。この結果、セフティーカーが導入されます。
 リスタートは37周目、この間にピット作業を行ったベッテルとグロージャンが1-2位となり、以下ライコネン、ハミルトン、ヒュルケンベルグ、アロンソ、バトン、ロズベルグ、マルドナド、リチャルドと続きます。しかしリスタート直後、縁石でバランスを崩したフォースインディア・スーティルがハーフスピンを喫し、ウェバーのサイドポットに後ろから突き刺さります。スーティルはレースに復帰できたものの、ウェバーはエキゾースト付近を大きく破損してしまい、マシン後部から炎を上げる事態となります。さらに消火に手間取る間、ウェバー車の後部は完全に焼けてしまいます。この結果、2度目のセフティーカーが入ることとなります。
 リスタートは41周目、ベッテル、ライコネン、グロージャン、ヒュルケンベルグ、ハミルトン、アロンソ、バトン、ロズベルグ、マルドナド、リチャルドの順となります。リスタートではアロンソが一旦ハミルトンを交わすことに成功するも、直後にハミルトンがアロンソを抜き返し、順位キープとなります。45周目、マルドナドとグティエレスのバトルに乗じ、マッサが2台をかわし、トップ10内に順位を戻します。48周目、1コーナーでハミルトンがヒュルケンベルグをパス、順位を4位に上げます。しかし今回のヒュルケンベルグはトラクションが素晴らしく、2コーナーからの加速でDRSを使用する間もなくハミルトンをパス、4位に順位を戻します。
 結局ベッテルが、危なげなく4連勝を飾り、2位にはリスタートでグロージャンをかわしたライコネンが入ります。3位はグロージャン、4位は自己最高位タイとなるヒュルケンベルグが入ります。以下5位ハミルトン、6位アロンソ、7位ロズベルグと続き、8位は33周に及ぶロングランを成功させたバトンが、9位はマッサ、10位はラスト3周でリタイヤとなったリチャルドに代わり、ペレスが入ります。



◇感想

 ベッテル独走は、2回のセフティーカーでも変わりませんでした。その結果、大きくクローズアップされたのが、ヒュルケンベルグとハミルトンの4位争い。そして見事4位を守りきり、自己最高位タイとしたヒュルケンベルグに拍手。されどヒュルケンベルグの来期のシートは未だ未定。可夢偉くんのときもそうでしたが、厳しい世界です・・・。




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