Round.15 日本グランプリ
13.Oct.2013 : 鈴鹿サーキット
周回数 : 53周
◇予選
予選トップは、レッドブル・ウェバー、昨年韓国GP以来、ほぼ1年ぶりのポールとなります。2位は同ベッテルとなり、今期3回目のレッドブルによるフロントー独占となります。以下3位メルセデス・ハミルトン、4位ロータス・グロージャン、5位フェラーリ・マッサ、6位メルセデス・ロズベルグ、7位ザウバー・ヒュルケンベルグ、8位フェラーリ・アロンソ、9位ロータス・ライコネン、10位マクラーレン・バトンとなります。
◇決勝
ロータス・グロージャンが、素晴らしいスタートを見せ、1コーナーをトップで通過し、次いでレッドブル・ウェバーが続きます。さらにメルセデス・ハミルトンとレッドブル・ベッテルが、ほぼ並んで1コーナーを立ち上がりますが、ここでハミルトンの右リアとベッテルのフロントウイングが接触、ハミルトンはタイヤをバーストさせ順位を大きく落とした上、9周目にはリタイヤとなります。こうしてオープニングラップは、グロージャン、ウェバー、ベッテル、メルセデス・ロズベルグ、フェラーリ・マッサ、同アロンソ、ザウバー・ヒュルケンベルグ、マクラーレン・ペレス、ザウバー・グティエレス、マクラーレン・バトンの順になります。
レース序盤は比較的穏やかな展開となり、7周目にロータス・ライコネンがバトンを交わし10位に順位を上げた以外、上位の順位変動がないまま、各車1回目のピット作業に入ります。バトンの9周目を先頭に、ウェバー、マッサ、ライコネンが12周目、グロージャン、ロズベルグ、ペレスが13周目にピットインします。ここでメルセデスのクルーは、ペレスが進入しているにもかかわらずロズベルグをスタートさせてしまい、このためロズベルグは17周目にドライブスルーペナルティーを課せられます。その後、アロンソが14周目、ベッテルが15周目にピット作業を済ませ、この結果、グロージャン、ウェバー、ベッテル、トロロッソ・リチャルド、ロズベルグ、ヒュルケンベルグ、マッサ、アロンソ、グティエレス、ライコネンの順に変わります。
20周目、ストレートエンドでアロンソがマッサをパスします。21周目、西ストレートエンドでヒュルケンベルグがリチャルドをパス、翌22周目のストレートでアロンソもリチャルドを攻略し、ヒュルケンベルグに続きます。また西ストレートエンドでライコネンがグティエレスをパス、7位に順位を上げます。ここから散発的に2回目のピット作業が始まり、26周目にウェバー、30周目にグロージャン、ヒュルケンベルグ、31周目にアロンソ、ペレス、グティエレス、32周目にライコネンと、ピット作業が続きます。この時点で、ベッテル、ウェバー、グロージャン、ヒュルケンベルグ、アロンソ、マッサ、ライコネン、リチャルド、ロズベルグ、バトンの順に変わります。しかしリチャルドがコース外走行によるアドバンテージにより、またマッサがピットレーンの速度違反のため、それぞれドライブスルーペナルティーを課せられ、順位を落としてしまいます。
トップのベッテルは、38周目までタイヤ交換を引き延ばし、グロージャンの後ろでコースに復帰します。しかしフレッシュタイヤを履き、ラスト15周のスプリントレースに持ち込んだベッテルは、42周目のストレートでグロージャンをパス、さらに43周目にウェバーがピットインしたため、ここでついにトップに立ちます。この結果、ベッテル、グロージャン、ウェバー、ヒュルケンベルグ、アロンソ、ライコネン、グティエレス、マッサ、ペレス、ロズベルグのオーダーに変わります。
レース終盤45周目、ペレスとロズベルグが接触、ペレスはタイヤをパンクさせピットへ向かい、入賞圏外に脱落します。46周目、ストレートエンドでアロンソがヒュルケンベルグをパス、4位に順位を上げます。53周目、ストレートでウェバーがグロージャンをパス、さらにシケインでライコネンがヒュルケンベルグをパス、それぞれ順位を上げます。
こうしてベッテルが、ベルギーからの連勝を5に延ばし、2位にはウェバー、3位にはグロージャンが入ります。以下4位アロンソ、5位ライコネン、6位ヒュルケンベルグ、7位グティエレス、8位ロズベルグ、9位バトン、10位マッサの結果となります。
◇感想
怒濤の5連勝で、ついにベッテルが選手権4連覇に向けて王手をかけました。次戦インドで、ベッテルが5位以上ならば、アロンソのポイントに関係なく王座決定となります。またアロンソが3位以下ならば、ベッテルはリタイヤしてもタイトル決定となります。
しかし2位以下のタイトルは、ドライバーズ、コンストラクターズともに混沌としており、残り4戦の見所は、アロンソvsライコネンvsハミルトン、そしてフェラーリvsメルセデスvsロータスの2位争いになりそうです。