Round.16 インドグランプリ
27.Oct.2013 : ブッダ・インターナショナルサーキット
周回数 : 60周


◇予選

 予選トップは、レッドブル・ベッテル、2-3位はメルセデス・ロズベルグ、同ハミルトンが続きます。以下4位レッドブル・ウェバー、5位フェラーリ・マッサ、6位ロータス・ライコネン、7位ザウバー・ヒュルケンベルグ、8位フェラーリ・アロンソ、9位マクラーレン・ペレス、10位同バトンとなります。


◇決勝

 スタートでは、メルセデス・ロズベルグ、同ハミルトンが好ダッシュを決め、やや伸びを欠いたレッドブル・ベッテルに迫ります。しかしベッテルは絶妙のライン取りでロズベルグ、ハミルトンを牽制し、1コーナーを制します。一方レッドブル・ウェバーはスタートに失敗し、ロータス・ライコネンに1コーナーアウトから抜かれてしまいます。ここで両者のタイヤが軽くタッチ、ふらついたウェバーは、今度はフェラーリ・アロンソと接触してしまいます。ここでアロンソはフロントウイングの翼端板を破損してしまい、3周目に緊急ピットインを強いられることとなります。1周目の攻防はまだ続き、バックストーレートでは、ロズベルグ、ハミルトン、フェラーリ・マッサが3ワイドとなり4コーナーへ向かいます。ここでマッサが鮮やかに2台をパス、2位に躍り出ます。こうしてオープニングラップはベッテル、マッサ、ロズベルグ、ハミルトン、ザウバー・ヒュルケンベルグ、ライコネン、ウェバー、マクラーレン・ペレス、トロロッソ・リチャルド、アロンソのオーダーとなります。
 オプションでスタートしたベッテルは、なんと早くも3周目にピットイン、プライムにタイヤを履き替えて、後方からの追い上げを選択します。一方上位のプライム勢は、おおよそ6〜9周目のピットインとなります。さらに中段は第一スティントを長くとる作戦となり、順位は錯綜します。そうしている中、いち早くタイヤ交換を行ったベッテルは、9周目にフォースインディア・スーティル、10周目にロータス・グロージャン、12周目にリチャルドをそれぞれパスし、3位まで順位を回復します。さらに21周目にペレスを抜いて2位に、そして28周目にウェバーがピットインしたことで、ついにトップへ返り咲きます。32周目、2度目のピット作業により2位に落ちたものの、翌周にはウェバーが再度ピットインしたため再びトップに立ちます。こうして各車2回目のピット作業を終えた34周の順位は、ベッテル、ウェバー、スーティル、ライコネン、ロズベルグ、グロージャン、マッサ、リチャルド、ハミルトン、ペレスとなります。
 40周目、2位走行中のウェバーが、オルタネーターのトラブルでストップ、リタイヤとなります。52周目、ロズベルグがライコネンをパスし、2位に上がります、一方のライコネンは、8周目にタイヤ交換をしてから、2度目のピットを行っておらず、このまま走り切れるのか、注目が集まります。しかしながら、57周目にグロージャンとマッサに、58周目にペレス、ハミルトンにも抜かれると、残り2周でついにタイヤ交換に踏み切ります。ただし後続とのギャップは十分であったため、順位をこれ以上落とすことなくコースに復帰します。
 レース終盤、ベッテルにドリンクを飲むなとの指令が下され、ベッテル車にも何らかのトラブルが発生したことをにおわせます。しかしこれまで築いたギャップは十分であり、このままチェッカーを受けます。こうしてベッテルが今期6勝目を上げ、自身のドライーバーズタイトルと、レッドブルのコンストラクターズタイトルを獲得します。2位にはロズベルグ、3位には1ストップを成功させたグロージャンが入ります。以下4位マッサ、5位ペレス、6位ハミルトン、7位ライコネン、8位フォースインディア・ディ・レスタ、9位スーティル、10位リチャルドの結果となりました。なおアロンソは序盤のピットインが響き、11位でのフィニッシュとなります。



◇感想

 ベッテルがタイトル4連覇を成し遂げました。残り3戦、焦点はアロンソとライコネンのドライバーズ2位争い、そしてメルセデス、フェラーリ、ロータスのコンストラクターズ2位争いに移ります。とは言ってもアロンソはここのところ元気がなく、ライコネンもチームとの関係がギクシャクしており、どちらも万全とは言い切れません。ドライーバース2位はアロンソ有利ですが、コンストラクターズは、メルセデスが有利かもしれませんね。



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