Round.18 アメリカグランプリ
17.Nov.2013 : サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
周回数 : 56周


◇予選

 予選トップは、レッドブル・ベッテル、2位には同ウェバーが入り、2戦連続でレッドブルのフロントロー独占となります。以下3位ロータスグロージャン、4位ザウバー・ヒュルケンベルグ、5位メルセデス・ハミルトン、6位フェラーリ・アロンソ、7位マクラーレン・ペレスとなります。8位はライコネンの代役としてロータスから復帰したコバライネンが入り、9位ウィリアムズ・ボッタス、10位ザウバー・グティエレスとなります。
 なお予選での走路妨害により、10位グティエレスが10グリッド降格となり、トロロッソ・リチャルドが10位に繰り上がります。


◇決勝

 スタートでは、ロータス・グロージャンが見事なダッシュを決め、レッドブル・ウェバーの前に出ることに成功します。一方のウェバーは、グロージャンに前を抑えられるかたちで失速、メルセデス・ハミルトンにも先行を許してしまいます。一方後方では、バックストレートでウィリアムズ・マルドナドとフォースインディア・スーティルのホイールが接触、この結果スーティルはウォールにヒットしてクラッシュし、この処理のためセフティーカーが入ります。
 リスタートは5周目、この時点で順位は、レッドブル・ベッテル、グロージャン、ハミルトン、ウェバー、ザウバー・ヒュルケンベルグ、マクラーレン・ペレス、フェラーリ・アロンソ、ウィリアムズ・ボッタス、フォースインディア・ディ・レスタ、トロロッソ・リチャルドとなります。13周目、バックストレートでウェバーがハミルトンをパス、順位を3位に戻します。19周目メルセデス・ロズベルグがリチャルドをパス、10位に順位を上げます。
 21周目、マクラーレン・バトンがピットに入り、上位のピット作業が始まります。22周目フェラーリ・マッサ、23周目にはペレス、ディ・レスタ、ロズベルグ、24周目にボッタス、26周目にハミルトン、27周目にアロンソが、それぞれピット作業を行います。ここでアロンソは、ペレスを逆転することに成功します。次いで28周目ベッテル、ヒュルケンベルグ、29周目ウェバー、30周目グロージャンがピットに入り、これで全車1回目のピット作業を終えることとなります。この時点で、ベッテル、グロージャン、ウェバー、ハミルトン、ヒュルケンベルグ、アロンソ、ザウバー・グティエレス、ペレス、ボッタス、ディ・レスタの順位となります。
 34周目、ロズベルグがディ・レスタをパス、10位に順位を戻します。35周目、ボッタスがT1T-3グティエレスと並び、続くT2〜T3でクロスラインを使って見事なオーバーテクを見せます。これでボッタスは、8位に順位を上げます。一方のグティエレスは、37周目にタイヤ交換を行い、順位を下げています。45周目、アロンソがヒュルケンベルグをパス、5位に順位を上げます。またリチャルドがディ・レスタをパス、10位に順位を上げます。
 レース終盤の55周目、バトンがリチャルドをパス、15位スタートから10位に順位を上げます。ファイナルラップでは、ヒュルケンベルグがアロンソに仕掛けます。T1の飛び込みでアロンソの前に出たヒュルケンベルグでしたが、続くT2-T3のクロスラインでアロンソが逆転、アロンソが5位を守ります。
 こうして56周のレースはチェッカーを迎えます。トップのベッテルはシーズン連勝記録を8とし、シューマッハーの持つ記録を塗り替えます。以下2位グロージャン、3位ウェバー、4位ハミルトン、5位アロンソ、6位ヒュルケンベルグ、7位ペレス、8位ボッタス、9位ロズベルグ、10位バトンの結果となります。



◇感想

 淡々と進んだ感のあるレースでしたが、ボッタスが見事8位を守りきり、自身初のポイントを獲得しました。ボッタスは新人らしからぬ玄人映えするレースを展開しており、ようやくのポイント獲得となりました。
 さてベッテルがシーズン連勝記録を8とし、シューマッハーの記録を塗り替えました。正直、シューマッハー打ち立てた数々の記録(タイトル数、勝利数、ポール回数、連続入賞、連続表彰台、シーズン連勝、シーズン最多勝等)を破るドライバーは、早々には出てこないと思っていました。特に今シーズンは、アロンソを始め、ハミルトン、ロズベルグ、ウェバーと、優勝をねらえるチーム&ドライバーが居るだけに、ここまで勝利を連ねるのは難しい状況だったと思います。特にウェバーが、どっかで勝ってくれると思っていたんですけどね・・・(苦笑)。



[ Back ]