Round.1 オーストラリアグランプリ
16.Mar.2014 : アルバートパーク・サーキット
周回数 : 58周→57周


◇予選

 昨年同様、雨の中の予選となった開幕戦。ウエットからセミウエットに変わる難しい路面条件の中、逆転でポールを手にしたのはメルセデス・ハミルトン、2位にはレッドブル・リカルドが入り、自身予選最高位を、母国GPで獲得することに成功します。以下3位メルセデス・ロズベルグ、4位マクラーレン・マグヌッセン、5位フェラーリ・アロンソ、6位トロロッソ・ベルニュ、7位フォースインディア・ヒュルケンベルグ、8位トロロッソ・クビアト、9位ウィリアムズ・マッサ、10位同ボッタスとなります。
 なおボッタスは、ギアボックス交換により5グリッド降格、このためマクラーレン・バトンが10位スタートに繰り上がります。また予選15位のケータハム・小林も、14位スタートに繰り上がります。



◇決勝

 ロータス・グロージャンがマシントラブルからピットスタートとなった他、フォーメーションラップでマルシャ・チルトンがスタートできず、こちらもピットスタートへ。さらにスタート直前には、マルシャ・ビアンキがトラブルでイエローフラッグとなり、フォーメーションラップが1周加算され、この結果レースは57周で争われることとなります。
 こうして迎えたスタート、メルセデス・ロズベルグが素晴らしいけり出しを見せ、一気にトップに立ちます。一方のメルセデス・ハミルトンは、スタートから速度が伸びず、後続に次々と抜かれていきます。中段では、こちらも好スタートを見せたケータハム・小林が、1コーナーのブレーキングでマシントラブルから止まりきれず、ウィリアムズ・マッサに追突、2台とも0周でレースを終えます。こうして波乱のオープニングラップは、ロズベルグ、レッドブル・リカルド、マクラーレン・マグヌッセン、ハミルトン、フォースインディア・ヒュルケンベルグ、フェラーリ・アロンソ、トロロッソ・ベルニュ、フェラーリ・ライコネン、トロロッソ・クビアト、ウィリアムズ・ボッタスとなります。
 レース序盤、2周目にハミルトン、3周目にレッドブル・ベッテルがマシントラブルからリタイヤし、レースはサバイバルの様相を呈してきます。その中、15位スタートのボッタスが、オープニングラップでトップ10に返り咲くや、3周目にはクビアト、5周目にはベルニュ、7周目にはライコネンをパスし、アロンソに迫ります。しかし10周目、コーナー出口でウォールにヒットする痛恨のミスを犯しタイヤがバースト、16位まで順位を下げます。一方このクラッシュにより、割れたホイールがコース上に残り、この除去のためセフティーカーが導入されます。これにより12周目から13周目にかけて、各車一斉にピットインとなります。
 リスタートは16周目。この時点での順位は、ロズベルグ、リカルド、マグヌッセン、ヒュルケンベルグ、アロンソ、マクラーレン・バトン、ベルニュ、ライコネン、ザウバー・スーティル、クビアトとなります。その後33周目から39周目にかけて、各車2回目のピットストップを行い、この結果ロズベルグ、リカルド、マグヌッセン、バトン、アロンソ・ヒュルケンベルグ、ボッタス、ライコネン、クビアトの順に変わります。
 レース終盤、47周目にボッタスが、タイヤを芝に落とし体勢を崩したベルニュを攻略、さらに53周目にはヒュルケンベルグもパスし、6位に順位を戻します。また54周目にライコネンがベルニュをかわし、8位に順位を上げます。
 こうして開幕戦はロズベルグが制し、2位は初表彰台となるリカルド、3位はデビュー戦ポディウムの偉業を成し遂げたマグヌッセンとなります。以下4位バトン、5位アロンソ、6位ボッタス、7位ヒュルケンベルグ、8位ライコネン、9位ベルニュ、10位クビアトとなりました。
 なおレース後、燃料流量違反でリカルドが失格となり、3位以下が繰り上がります。この結果、フォースインディア・ペレスが10位となりました。



◇感想

 ロズベルグが独走で優勝し、今年はメルセデスが強いぞ?と思わせるレース内容となりました。またマクラーレンが3-4位フィニッシュと、去年とは違うところを見せてくれました。一方レッドブルは、リカルドが望外の2位を獲得したものの、ベッテルは早々にリタイヤ、フェラーリもポイントこそは獲得したものの、優勝には一度も絡むことなく中盤に沈み、状況は深刻そうです。
 しかし・・・TVを見ていてもF1らしいエキゾーストノートが消え、非常に物足りなく感じました。コーナーの回頭速度も落ちているし、今ひとつテンションがあがらない(笑)。


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