Round.2 マレーシアグランプリ
30.Mar.2014 : セパン・インターナショナル・サーキット
周回数 : 56周


◇予選

 開幕戦オーストラリアGPに続き、第2戦マレーシアも雨の予選となります。
 ここでもメルセデス・ハミルトンがトップタイムをたたき出し、2戦連続のポールを獲得します。2位は復活の兆しを見せたレッドブル・ベッテルが入り、以下3位メルセデス・ロズベルグ、4位フェラーリ・アロンソ、5位レッドブル・リカルド、6位フェラーリ・ライコネン、7位フォースインディア・ヒュルケンベルグ、8位マクラーレン・マグヌッセン、9位トロロッソ・ベルニュ、10位マクラーレン・バトンとなります。
 なおケータハム・小林は、フリー走行でほとんど走ることができない状況で予選を迎え、20位に沈みます。



◇決勝

 メルセデス・ハミルトン、同ロズベルグが好スタートを決めます。一方レッドブル・ベッテルは、スタートから大きくイン側に車を寄せロズベルグを牽制しますが、ロズベルグの加速が勝り3位へ、さらに同僚リカルドにも抜かれ4位に順位を下げてしまいます。この結果オープニングラップは、ハミルトン、ロズベルグ、リカルド、ベッテル、フェラーリ・アロンソ、フォースインディア・ヒュルケンベルグ、フェラーリ・ライコネン、マクラーレン・マグヌッセン、同バトン、ウィリアムズ・マッサのオーダーとなります。
 2周目、ライコネンとマグヌッセンが接触、この結果ライコネンのリアタイヤがパンクしてしまい、早々にピットインを余儀なくされ、入賞圏内から脱落してしまいます。4周目、ベッテルがリカルドをパスし、3位に順位を戻します。
 10周目、マグヌッセンが上位で初めてのピットインを行い、以降17周目まで各車1回目のピット作業が続きます。この結果、ハミルトン、ロズベルグ、ベッテル、リカルド、アロンソ、ヒュルケンベルグ、バトン、マッサ、トロロッソ・クビアト、ウィリアムズ・ボッタスのオーダーとなります。
 この後10周近く順位に大きな変動がないまま、各車2回目のピット作業を迎えます。上位陣のピット作業が終わった35周目、順位はハミルトン、ロズベルグ、ベッテル、リカルド、アロンソ、ヒュルケンベルグ、バトン、マッサ、ボッタス、マグヌッセンとなります。
 40周目から始まった3回目のピット作業において、4位のリカルドにトラブルが生じます。左フロントのナットが十分に締まっておらず、ピットレーン途中でストップしてしまったのです。そこからクルーにピットまで戻されタイヤを締め直しますが、大きくタイムをロスすることとなり、さらにその3周後にリタイヤとなります。
 レース終盤の50周目、3位ベッテルがタイヤ交換を行います。これに合わせ、51周目にロズベルグ、52周目にハミルトンがタイヤ交換を行いますが、各車順位の入れ替わりはなく、このままチェッカーを迎えます。こうしてハミルトンがポールtoウィンで今期初優勝を飾り、2位ロズベルグ、3位ベッテルのポディウムとなります。以下4位アロンソ、5位ヒュルケンベルグ、6位バトン、7位マッサ、8位ボッタス、9位マグヌッセン、10位クビアトの結果となります。なおケータハム・小林は13位でチェッカーを受け、復帰後初完走となります。



◇感想

 結果はメルセデスの連勝となりましたが、レッドブルも開幕戦の2位(レース後失格)と今回の3位で、十分な戦闘力があることが判りました。冬期テストで満足な走行ができなかったとはいえ、この開発力はさすがというところでしょう。一方より深刻なのはフェラーリで、予選・決勝ともそこそこの結果を出してはいるのですが、トップに並ぶ力が感じられない序盤の2戦となりました。これからの巻き返しがあるのか、期待したいところです。


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