Round.3 バーレーングランプリ
06.Apr.2014 : バーレーン・インターナショナル・サーキット
周回数 : 57周


◇予選

 予選トップはメルセデス・ロズベルグ、2位には同ハミルトンが入り、メルセデスのフロントロー独占となります。3位はレッドブル・リカルド、4位はウィリアムズ・ボッタスが入り、以下5位フォースインディア・ペレス、6位フェラーリ・ライコネン、7位マクラーレン・バトン、8位ウィリアムズ・マッサ、9位マクラーレン・マグヌッセン、10位フェラーリ・アロンソとなります。
 なおリカルドは、前戦マレーシアのペナルティー(危険なピットリリース)により10グリッド降格となり、代わりにレッドブル・ベッテルが10位スタートとなります。またケータハム・小林は予選19位でしたが、18位ザウバー・スーティルが予選の走路妨害により5グリッド降格のペナルティーを受けたため、スタートは18位に繰り上がります。


◇決勝

 スタートでは、メルセデス・ロズベルグがやや遅れ、同僚のハミルトンが前に立ちます。またウィリアムズ・マッサも素晴らしいスタートを見せ、3位に順位を上げます。後方でも大きな混乱はなく、オープニングラップは、ハミルトン、ロズベルグ、マッサ、フォースインディア・ペレス、ウィリアムズ・ボッタス、マクラーレン・バトン、フェラーリ・アロンソ、フォースインディア・ヒュルケンベルグ、フェラーリ・ライコネン、レッドブル・ベッテルのオーダーとなります。
 10周目、ボッタスのタイヤのタレが激しくなり、バトン、ヒュルケンベルグに次々と抜かれます。このためボッタスは、11周目にタイヤ交換を実施、これを皮切りに上位陣の1回目のピット作業が始まります。20周目トップのハミルトン、21周目に暫定トップのロズベルグがピットに入り、各車1回目のピット作業が終わります。この結果、ハミルトン、ロズベルグ、ボッタス、マッサ、ヒュルケンベルグ、ペレス、アロンソ、バトン、ライコネン、ベッテルのオーダーに換わります。
 レース中盤、ハミルトンとロズベルグは、完全に後続を引き離し、異次元の速さを見せつけます。その一方、ペレスが次々とオーバーテイクを見せ、28周目には3位に浮上します。その後ピット作業で順位を落としたものの、再度のオーバーテイクにより41周目に再び3位に順位を戻します。この直後、ザウバー・グティエレスとロータス・マルドナドが接触、グティエレスのマシンは宙を1回転するという大きなクラッシュとなります。この処理のためセフティーカーが入ります。
 リスタートは47周目、この時点でのオーダーは、ハミルトン、ロズベルグ、ペレス、ヒュルケンベルグ、バトン、ベッテル、レッドブル・リカルド、マッサ、ボッタス、アロンソとなります。しかしバトンにトラブルが発生し、ベッテル、リカルド、マッサらに次々と抜かれてしまいます。その後もバトンのペースは上がらず、51周目にはライコネンにも抜かれトップ10から脱落、56周目にガレージに戻りリタイヤとなります(完走扱い)。
 レース終盤、リカルドが存在感を見せつけます。50周目にベッテル、53周目にヒュルケンベルグをオーバーテイク、4位に順位を上げ、ペレスを追走します。しかしペレスはリカルドに付けいる隙を与えず、両者順位が変わらぬままチェッカーを迎えます。
 こうしてハミルトンが2連勝を飾り、2位ロズベルグ、3位ペレスのポディウムとなります。以下4位リカルド、5位ヒュルケンベルグ、6位ベッテル、7位マッサ、8位ボッタス、9位アロンソ、10位ライコネンの結果となります。なおケータハム・小林は15位完走でした。



◇感想

 メルセデス2台とその他のグランプリ、そんな感じのレースでした。セフティーカーあけの47周目、ハミルトンとロズベルグは1分38秒前半で、一気に後続を引き離しましたが、3位のペレスは1分40秒後半台と、2秒以上も遅かったのですから・・・・
 早々と選手権の行方が見えたようなレースでしたが、唯一の救いはハミルトンとロズベルグの実力が伯仲しており、見応えあるバトルを演じてくれたこと。次戦以降も熱い戦いが見れそうです。


[ Back ]