Round.4 中国グランプリ
20.Apr.2014 : 上海インターナショナル・サーキット
周回数 : 56周→54周


◇予選

 ウエットコンディションでの予選、トップはメルセデス・ハミルトン、2位にレッドブル・リカルド、3位には同ベッテルが入ります。以下4位メルセデス・ロズベルグ、5位フェラーリ・アロンソ、6位ウィリアムズ・マッサ、7位同ボッタス、8位フォースインディア・ヒュルケンベルグ、9位トロロッソ・ベルニュ、10位ロータス・グロージャンとなります。
 またケータハム・小林は18位からのスタートとなります。


◇決勝

 メルセデス・ハミルトンが好スタートを決め、またフェラーリ・アロンソ、ウィリアムズ・マッサも素晴らしいダッシュを見せます。しかし1コーナー入り口で両者のタイヤが接触、マッサは軽くバウンドして順位を下げることとなりますが、幸い走行に大きな問題が生ずるような事故にはならずに済みます。またスタートに失敗したメルセデス・ロズベルグは、ウィリアムズ・ボッタスと接触、7位まで順位を落としてしまいます。しかし同周にフォースインディア・ヒュルケンベルグを抜き返し、6位に順位を戻ります。こうしてオープニングラップは、ハミルトン、レッドブル・ベッテル、アロンソ、レッドブル・リカルド、マッサ、ロズベルグ、ヒュルケンベルグ、ロータス・グロージャン、フェラーリ・ライコネン、ボッタスのオーダーとなります。
 8周目、早くもマクラーレン・バトンがピットイン、1回目のタイヤ交換が始まります。11周目、マッサがピットに入りますが、ここで左リアの交換に手間取り1分以上タイムを失ってしまいます。マッサはこのミスが響き、結局15位でフィニッシュとなります。12周目、ベッテルを抜きあぐねていたアロンソがピットイン、翌13周にピットに入ったベッテルを逆転することに成功します。18周目、トップのハミルトンが最後にピットに入り、この結果、ハミルトン、アロンソ、ベッテル、ロズベルグ、リカルド、ヒュルケンベルグ、ボッタス、ライコネン、グロージャン、フォースインディア・ペレスのオーダーに替わります。
 22周目、ロズベルグがベッテルをパスします。その後ペースが上がらないベッテルが、チームオーダーでリカルドを前に出し、この結果順位は、ハミルトン、アロンソ、ロズベルグ、リカルド、ベッテル、ヒュルケンベルグ、ボッタス、ライコネン、ペレス、グロージャンに替わります。
 その後31周目から38周目にかけて、2回目のピット作業が始まります。この結果、ハミルトン以下9位までの順位は変わらず、リタイヤしたグロージャンに代わりトロロッソ・クビアトが10位に入ります。
 レース終盤、43周目にロズベルグがアロンソをパス、2位に上がります。しかし上位の順位変動はこれが最後となり、56周のレースが終わります。
 こうしてハミルトンが3連勝を飾り、ロズベルグが2位、アロンソが3位というポディウムとなります。以下4位リカルド、5位ベッテル、6位ヒュルケンベルグ、7位ボッタス、8位ライコネン、9位ペレス、10位クビアトの結果となります。
 なおマーシャルが間違えて55周目にチェッカーを振ったため、レースは54周で切り上げとなる、波乱(?)の幕切れとなりました。この結果、上位陣に順位の変化はありませんでしたが、本来のファイナルラップにマルシャ・ビアンキをパスしたケータハム・小林のオーバーテイクは認められず、18位完走となりました。



◇感想

 ハミルトン独走、出遅れたロズベルグも、他のマシンとの実力差にモノを言わせ、結局2位フィニッシュという、正直退屈なレースでした。そのせいか、マーシャルが間違えて1周早くチェッカーを振るという前代未聞の珍事も発生してしまいました。
 一方同じエンジンのフォースインディアとマクラーレンが表彰台争いに絡めないというあたり、ワークスとカスタマーの差があるのでしょうね。マクラーレンが速くならないことには、メルセデスの独走がこの先も続きそうな予感です。


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