Round.5 スペイングランプリ
11.May.2014 : サーキット・デ・カタルーニャ
周回数 : 66周


◇予選

 予選トップはメルセデス・ハミルトン。今期早くも4回目のポール獲得となります。2位は同ロズベルグ。今期2度目のフロントロー独占となります。以下3位レッドブル・リカルド、4位ウィリアムズ・ボッタス、5位ロータス・グロージャン、6位フェラーリ・ライコネン、7位同アロンソ、8位マクラーレン・バトン、9位ウィリアムズ・マッサ、10位レッドブル・ベッテルとなります。なおベッテルは、ギアボックス交換のため5グリッド降格となり、フォースインディア・ヒュルケンベルグが10位スタートに繰り上がります。
 またケータハム・小林は予選21位でしたが、トロロッソ・ベルニュのペナルティーにより、20位スタートに繰り上がります。


◇決勝

 スタートでは、レッドブル・リカルドがやや遅れ、ウィリアムズ・ボッタスに先行されてしまいます。また後方でも、クラッシュに至る大きなアクシデントはなく、おおよそスタート順位をキープした状況でオープニングラップを終えます。この結果、メルセデス・ハミルトン、同ロズベルグ、ボッタス、リカルド、ロータス・グロージャン、フェラーリ・ライコネン、同アロンソ、ウィリアムズ・マッサ、フォースインディア・ヒュルケンベルグのオーダーとなります。
 レースは序盤から、メルセデスの2台が2位以下を大きく引き離す展開となります。また入賞圏内でのバトルも膠着した状況が続き、大きな順位変動がないまま、レースが進んでいきます。このような状況のなか、13周目にレッドブル・ベッテルが、全体で最初となるタイヤ交換を行います。その後15周目にリカルド、16周目にグロージャン、17周目にアロンソ、18周目にライコネン、19周目にハミルトン、21周目にボッタス、そして22周目にロズベルグがタイヤ交換を行います。この結果、ハミルトン、ロズベルグ、リカルド、ボッタス、グロージャン、ライコネン、アロンソ、マッサ、ヒュルケンベルグ、フォースインディア・ペレスの順位に替わります。
 25周目、ライコネンがグロージャンをパスし、さらに翌周、アロンソもグロージャンをパスします。これにより、5位ライコネン、6位アロンソ、7位グロージャンの順位に替わります。
 34周目から37周目にかけて、3ストップ勢がタイヤ交換を行い、ベッテル、アロンソ、らがピットに入ります。一方2ストップ勢は35周目から46周目にタイヤ交換を行います。こうして46周目にロズベルグがピットアウトした時点での順位は、ハミルトン、ロズベルグ、リカルド、アロンソ、ベッテル、ボッタス、ライコネン、グロージャン、ヒュルケンベルグ、ペレスとなります。その後ベッテルは53周目、アロンソは54周目に3回目のピット作業を行い、ハミルトン、ロズベルグ、リカルド、ボッタス、ライコネン、ベッテル、アロンソ、グロージャン、ペレス、ヒュルケンベルグの順位に替わります。
 レース終盤、ベッテルが最速タイムを更新しつつ、先行車を追い上げていきます。ピット作業でアロンソを逆転したあと、57周目にライコネン、64周目にはボッタスをパス、4位まで順位を上げます。一方のライコネンは、終盤タイヤのタレが激しくなり、64周目にアロンソに先行されてしまった上、65周目にはメルセデスの2台にも抜かれ、周回遅れとなってしまいます。
 こうして圧倒的な速さで、ハミルトンが優勝し、2位となったロズベルグをチャンピオンシップで逆転します。3位はリカルドが入り、ようやく初表彰台を獲得します。以下4位ベッテル、5位ボッタス、6位アロンソ、7位ライコネン、8位グロージャン、9位ペレス、10位ヒュルケンベルグの結果となります。
 なおケータハム・小林は、ブレーキトラブルでリタイヤとなります。



◇感想

 ヨーロッパラウンドの開幕。例年、スペインで各チーム大幅なアップデートを行い、チーム差は縮まる傾向にあるのですが、今回はメルセデスがさらに引き離した、そんなレースでした。その中、レッドブルが安定した速さを見せ、メルセデスに次ぐポジションに返り咲いたのはさすがというべきでしょうか。ロータスもようやく今季初ポイントを獲得し、ルノー勢もようやくレースができるようになってきたようです。これが早くケータハムまで降りてきてくれれば良いのですが・・・。F1なのに前座レースよりもタイムが遅いなんて、可夢偉クンが可哀想すぎますよ(涙)。


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