Round.6 モナコグランプリ
25.May.2014 : サーキット・デ・モナコ
周回数 : 78周


◇予選

 予選トップはメルセデス・ロズベルグ。2位には最終アタックを黄旗で更新できなかった同ハミルトンが、僅差で続きます。以下3位レッドブル・リカルド、4位同ベッテル、5位フェラーリ・アロンソ、6位同ライコネン、7位トロロッソ・ベルニュ、8位マクラーレン・マグヌッセン、9位トロロッソ・クビアト、10位フォースインディア・ペレスとなります。なおケータハム・小林は21位となりますが、マルシャ・ビアンキのギアボックス交換によるペナルティーにより、決勝は20位スタートとなります。


◇決勝

 無難なスタートを決めたメルセデス・ロズベルグ、ハミルトンに続き、3位にはレッドブル・ベッテルが、4位には、レッドブル・リカルド、フェラーリ・アロンソをパスしたフェラーリ・ライコネンがつけます。しかし中団では、フォースインディア・ペレスとマクラーレン・バトンがミラボーで接触、ペレスはスピンしてガードレールに接触、ここでストップしてしまいます。そしてペレス車の移動のため、早くもセフティーカーが入ります。
 リスタートは4周目、この時点での順位は、ロズベルグ、ハミルトン、ベッテル、ライコネン、リカルド、アロンソ、マクラーレン・マグヌッセン、トロロッソ・ベルニュ、同クビアト、フォースインディア・ヒュルケンベルグとなります。しかしすぐにベッテルがスローダウン、翌周ピットに入るも状況は改善せず、翌々周にガレージに戻りリタイヤとなります。その後レースは各所で接戦となるものの、大きな順位変動はないまま進みます。25周目、ザウバー・スーティルがトンネル出口でバランスを崩しクラッシュ、この処理のため、2回目のセフティーカーが入ります。ここで各車一斉にピットに入り、この結果、31周目のリスタートの時点での順位は、ロズベルグ、ハミルトン、リカルド、アロンソ、ウィリアムズ・マッサ、マグヌッセン、ベルニュ、ヒュルケンベルグ、バトン、ウィリアムズ・ボッタスとなります。
 リスタート後の33周目、ポルティエでヒュルケンベルグがマグヌッセンをパス、ベルニュのピットスルーペナルティーもあり、6位に順位を上げます。36周目、ケータハム・小林が、ライコネン(セフティーカー中にマルシャ・チルトンと接触、タイヤ交換を行ったため順位を大きく落としていた)とのバトルにおいてシケインをショートカット、ペナルティー回避のためにライコネンを前だしたところ、マルシャ・ビアンキにも隙を突かれてしまいます。ここで小林はアンダートレイにダメージを受けてしまい、ロータス・グロージャンにも抜かれてしまいます。46周目、上位で唯一タイヤ交換を行っていなかったマッサがピットイン、5位→12位でコースに復帰まします。
 レース終盤、レースはサバイバルの様相を呈してきます。52周目、ベルニュのエンジンから白煙が上がり、ピットに入ったところでリタイヤ、さらにボッタスもヘアピンでエンジンがブロー、ストップしてしまいます。また61周目には、8位を走行していたザウバー・グティエレスが、ラスカスでガードレールに接触、スピンしてリタイヤとなります。この結果順位は、ロズベルグ、ハミルトン、リカルド、アロンソ、ヒュルケンベルグ、マグヌッセン、バトン、ライコネン、マッサ、ビアンキとなります。74周目、マグヌッセンがオーバースピードでヘアピンに進入、急ブレーキによりガードレールへの接触は避けられましたが、後続のライコネンに挟まれてしまい、進退窮してしまいます。結果両者仲良くコース上で立ち往生してしまい、大きく順位を下げてしまいます。これを最後の順位変動として、レースはチェッカーを迎えます。こうしてロズベルグが開幕戦以来の勝利を上げ、再びランキングトップに返り咲きます。2位には一時ロズベルグに1秒まで迫ったハミルトンが、3位にはリカルドが入ります。以下4位アロンソ、5位ヒュルケンベルグ、6位バトン、7位マッサ、8位グロージャン、9位ビアンキ、10位マグヌッセンとなります。なお小林は13位完走でした。



◇感想

 ロズベルグの優勝で、メルセデスが開幕から6連勝となりました。レッドブルも上昇機運はあるのですが、トラブルの発生が多いのが、選手権でのメルセデスの独走を許している最大の要因でしょうか。さらにそのトラブルが、ベッテルばかりに集中しているので、ベッテルのメンタル面も心配です。
 下位では、ついにマルシャが初ポイントを獲得しました。おめでとう!! その反面、ケータハムのふがいなさが、ふがいなさが・・・・(涙)


[ Back ]