Round.10 ドイツグランプリ
20.Jul.2014 : ホッケンハイムリンク
周回数 : 67周


◇予選

 予選Q2でメルセデス・ハミルトンがクラッシュするという波乱の中、予選トップは同・ロズベルグ。母国GPでの初のポール獲得となります。2位はウィリアムズ・ボッタス、3位は同マッサが続きます。以下4位マクラーレン・マグヌッセン、5位レッドブル・リカルド、6位同ベッテル、7位フェラーリ・アロンソ、8位トロロッソ・クビアト、9位フォースインディア・ヒュルケンベルグ、10位同ペレスとなります。
 なおケータハム・小林は20位でしたが、ハミルトンのギアボックス交換により19位スタートとなります(ハミルトンは20位スタート)。


◇決勝

 順調なスタートを切ったメルセデス・ロズベルグの後方で、大きなクラッシュが発生します。1コーナーの飛び込みで、ウィリアムズ・マッサがマクラーレン・マグヌッセンと接触、マッサは車体が裏返り、ロールバーから火花を散らしながらコースを横断、リタイヤとなります。幸いマッサに怪我はなかったものの、このクラッシュによりセフティーカーが出動、また3位以下の順位が大きく入れ替わります。
 リスタートは3周目、この時点での順位は、メルセデス・ロズベルグ、ウィリアムズ・ボッタス、レッドブル・ベッテル、フェラーリ・アロンソ、フォースインディア・ヒュルケンベルグ、マクラーレン・バトン、フォースインディア・ペレス、トロロッソ・クビアト、フェラーリ・ライコネン、ザウバー・スーティルとなります。9周目、クビアトがペレスに仕掛けますが接触、クビアトはスピンを喫しコースオフ、順位を大きく落としてしまいます。そしてクビアトの脱落により、メルセデス・ハミルトンが10位となります。さらにハミルトンは13周目にライコネン、リカルドとスリーワイドでヘアピンに進入、ここで一気に両者を抜くことに成功します。そして14周目にペレスを抜き、5位に順位を上げます。こうして16周目にロズベルグがピット作業を終えた段階での順位は、ロズベルグ、ハミルトン、ボッタス、ベッテル、アロンソ、ライコネン、ヒュルケンベルグ、ロータス・マルドナド、スーティル、バトンとなります。3位のハミルトンは27周目に1回目のピット作業を行い、8位で周回に復帰します。その後ハミルトンは、29周目にリカルド、31周目にバトン、33周目にヒュルケンベルグをパスし、また34周目にアロンソ、35周目にベッテルがピットに入ったため、3位に順位を戻します。そして43周目に自らのピットインにより5位に順位を落としますが、49周目にアロンソをパス、3位に順位を戻します。
 46周目クビアトが車体後部から出火、リタイヤとなります。また50周目、スーティルが最終コーナーでスピン、そのままコースのほぼ中央でマシンが止まってしまいます。しかしここではセフティーカーが入ることなく、レースが継続されます。51周目、ハミルトンが3回目のピット作業を行い、4位でコースに復帰します。56周目、ハミルトンが再びアロンソをパスし、3位に順位を戻します。一方のアロンソは、この周回でピットに入り7位でコースに復帰します。そしてタイヤが厳しくなってきたバトンをすかさずパス、6位に順位を上げるや、60周目からリカルドとバトルを演じます。リカルドは巧みなコース取りで2周に渡りアロンソを抑え込みますがタイヤの差は歴然で、62周目にアロンソがリカルドをパスします。
 レース終盤、ボッタスとハミルトンは、1秒を切る差で周回を続けます。しかしボッタスはハミルトンに付けいる隙を与えず、チェッカーを迎えます。こうしてロズベルグがポール・トゥ・ウィンを飾り、2位ボッタス、3位ハミルトンのポディウムとなります。以下4位ベッテル、5位アロンソ、6位リカルド、7位ヒュルケンベルグ、8位バトン、9位マグヌッセン、10位ペレスの結果となります。なおケータハム・小林は16位完走でした。



◇感想

 前戦イギリスでは、ハミルトンが母国GPで優勝しましたが、今度はロズベルグが母国GPを制しました。これでチャンピオンシップのポイント差は4から14に広がりましたが、まだまだ接戦が続きそうです。


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