Round.12 ベルギーグランプリ
24.Aug.2014 : サーキット・デ・スパーフランコルシャン
周回数 : 44周


◇予選

 予選トップはメルセデス・ロズベルグ、2位は同ハミルトンとなり、第7戦カナダ以来となメルセデスのフロントロー独占となります。以下3位レッドブル・ベッテル、4位フェラーリ・アロンソ、5位レッドブル・ベッテル、6位ウィリアムズ・ボッタス、7位マクラーレン・マグヌッセン、8位フェラーリ・ライコネン、9位ウィリアムズ・マッサ、10位マクラーレン・バトンとなります。
 なおケータハムは、小林に換えてロッテラーの出走となります(21位スタート)。


◇決勝

 スタートではメルセデス・ロズベルグが遅れ、メルセデス・ハミルトン、レッドブル・ベッテル、ロズベルグの順で1コーナーを立ち上がります。ベッテルは続くケメルストレートでハミルトンに並びかけますが、オーバースピードでコースオフ、結局オープニングラップは、ハミルトン、ロズベルグ、ベッテル、フェラーリ・アロンソ、レッドブル・リカルド、ウィリアムズ・ボッタス、フェラーリ・ライコネン、マクラーレン・マグヌッセン、ウィリアムズ・マッサ、マクラーレン・バトンのオーダーとなります。
 2周目、ケメルストレートエンドでロズベルグがハミルトンに並びかけます。しかし続くレ・コンブで両者が交錯、ハミルトンの左リアタイヤにロズベルグのフロントウイングが接触してしまいます。この結果ハミルトンのタイヤがバースト、最下位まで順位を落とすこととなります。4周目、リカルドがアロンソをケメルストレートでパス、また7周目には、ベッテルが縁石に乗り体勢を乱した隙に前に出ることに成功、2位に順位を上げます。さらにリカルドは、トップのロズベルグとの差を詰めていきます。一方のロズベルグは、ハミルトンとの接触で破損したフロントウイングの影響もありタイムを伸ばすことができません。こうして9周目、早くもピットに入り、タイヤとフロントウイングを交換します。ここから14周目にかけて、各車1回目のピット作業を行い、この結果リカルド、ライコネン、ベッテル、ロズベルグ、ボッタス、マグヌッセン、トロロッソ・ベルニュ、アロンソ、フォースインディア・ペレス、バトンのオーダーになります。15周目、ロズベルグがベッテルに仕掛けますが、ハードブレーキングでフロントタイヤにフラットスポットを作ってしまいます。この影響か、16周目にボッタスに抜かれ、20周目に早くも2回目のピットストップとなります。この結果9位まで順位を落としたロズベルグでしたが、24周目にバトンと、25周目にアロンソをパスし、28周目にトップのリカルドがピットインした際には、3位まで順位を回復します。この時点でのオーダーは、リカルド、ボッタス、ロズベルグ、ライコネン、ベッテル、バトン、マグヌッセン、フォースインディア・ヒュルケンベルグ、アロンソ、ペレスとなります。
 35周目、ロズベルグがピットに入ります。この結果、ロズベルグが2位から3位に順位を落とします。しかしロズベルグは、翌周ライコネンを攻略、2位に順位を戻します。42周目、マグヌッセン、アロンソ、バトン、ベッテルの5位争いが激しくなります。マグヌッセンに仕掛けたアロンソが、コース外に押し出され順位を落とすや、43周目にはベッテルがマグヌッセンをラ・ソースでパス、そして44周目にバトンがアロンソをかわし、ようやく順位が確定します。
 こうして44周のレースはチェッカーを迎え、リカルドが今期3勝目を挙げます。2位はロズベルグ、3位はボッタスが入り、以下4位ライコネン、5位ベッテル、6位マグヌッセン、7位バトン、8位アロンソ、9位ペレス、10位トロロッソ・クビアトの結果となります。なおレース後、アロンソをコース外に押し出したとしてマグヌッセンに20秒のタイム加算ペナルティーが課せられ、バトン以下の順位が1つづつ繰り上がります。この結果、ヒュルケンベルグが10位になります。



◇感想

 結果を見ればロズベルグが2位に入り、ハミルトンとのポイント差を順当に広げたレースといえます。しかし序盤の両者の接触は、大きな遺恨を残す結果となりそうです。その間隙を突くようにリカルドが2連勝。トップとのポイント差は60ポイント余りとまだ大きいですが、最終戦のボーナスを考えると、ひょっとすると?と思ってしまいます。


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