Round.13 イタリアグランプリ
07.Sep.2014 : アウトードロモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ
周回数 : 53周


◇予選

 予選トップは第4戦スペイン以来となるメルセデス・ハミルトン、2位は同ロズベルグとなります。3位・4位はウィリアムズ・ボッタスと同マッサが入り、5位・6位はマクラーレン・マグヌッセンと同バトンと、メルセデス陣営が上位を独占します。以下7位フェラーリ・アロンソ、8位レッドブル・ベッテル、9位同リカルド、10位フォースインディア・ペレスとなります。
 また1戦ぶりの出場となるケータハム・小林は、19位の結果でした(トロロッソ・クビアトのグリッドペナルティーにより、決勝は18位スタート)。


◇決勝

 メルセデス・ハミルトン、ウィリアムズ・ボッタスがスタートに失敗、ハミルトンは4位に、ボッタスはなんと11位まで順位を落としてしまいます。一方例年の1-2コーナーでの多重クラッシュは今年は発生せず、各車無事にコントロールラインに戻ってきます。こうしてオープニングラップは、メルセデス・ロズベルグ、マクラーレン・マグヌッセン、ウィリアムズ・マッサ、ハミルトン、レッドブル・ベッテル、マクラーレン・バトン、フェラーリ・アロンソ、フォースインディア・ペレス、同ヒュルケンベルグ、フェラーリ・ライコネンの順位となります。
 5周目、マッサがマグヌッセンをパス、順位を2位に上げます。またハミルトンもこれに続きます。9周目、トップのロズベルグが1コーナーのブレーキングでミス、エスケープゾーンへ直進してしまいます。このミスにより、2位マッサとの差は3.7秒から1.8秒に縮まります。10周目、1コーナーの飛び込みで、ハミルトンがマッサを捕らえます。こうして早くもメルセデスの1-2体勢となります。一方、スタートで大きく順位を落としたボッタスは、5周目にヒュルケンベルグ、9周目にライコネン、14周目にペレス、16周目にアロンソ、18周目にバトン、21周目にマグヌッセンと、次々とオーバーテイクを決め、ピットイン直前の25周目には3位まで順位を回復します。
 19周目、上位陣のトップを切って、ベッテルがピットに入ります。そして24周目にマッサ、25周目にロズベルグ、26周目にハミルトンがピット作業を行い、この結果27周目の順位は、ロズベルグ、ハミルトン、マッサ、トロロッソ・クビアト、ベッテル、マグヌッセン、ボッタス、ペレス、バトン、アロンソとなります。29周目、トップのロズベルグが、再び1コーナーのブレーキングでミス、これによりミルトンが労せずトップに立ちます。この直後、アロンソの電気系統が突然シャットダウン、これ以上の走行は不可能となります。32周目、1コーナーでボッタスがマグヌッセンの前に出ます。しかしマグヌッセンは譲らず、接触を回避するためボッタスはコースオフを余儀なくされます。この結果、マグヌッセンにはレース後5秒のタイム加算が課せられます。一方のボッタスは、37周目に再度マグヌッセンに仕掛け、今度は攻略に成功します。さらに40周目には、タイヤが厳しいベッテルを一気に抜き去り、4位まで順位を回復します。
 レース終盤、存在感を示したのはリカルドでした。40周目にバトン、41周目にペレス、44周目にマグヌッセン、そして47周目にベッテルを、それぞれロッジアでオーバーテイク、5位まで順位を上げます。しかしこのオーバーテイクを最後に、レースはチェッカーを迎えます。
 こうしてハミルトンが今期6勝目をあげ、2位にロズベルグ、3位にマッサが入ります。以下4位ボッタス、5位リカルド、6位ベッテル、7位マグヌッセン、8位ペレス、9位バトン、10位ライコネンの結果となります。なおマグヌッセンにレース後5秒のタイム加算が課せられたため、7位ペレス、8位バトン、9位ライコネン、10位マグヌッセンの最終結果となります。またケータハム・小林は、17位完走でした。



◇感想

 ロズベルグがミスで自滅したことにより、ハミルトンが直接対を決制した結果となりました。精神面での弱さを露呈したロズベルグに対し、スタートの出遅れをものともしない強さを見せたハミルトン。これにより勢いはハミルトンに傾いたように思えます。
 そしてマッサがようやく表彰台に登りました。おめでとう!
 あ〜、可夢偉くんは、がんばっているんだけどね。すでにケータハムがチームの体をなしていないので、そのがんばりが報われないのが悲しいのです。


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