Round.18 ブラジルグランプリ
09.Nov.2014 : アウトードロモ・ホセ・カルロス・パーチェ
周回数 : 71周


◇予選

 前戦アメリカと同様、マルシャとケータハムを除く9チーム18台の参加となったブラジルグランプリ。予選ポールは、2戦連続でメルセデス・ロズベルグが獲得し、2位は同ハミルトンととなります。3位は母国GPで覇気を見せたウィリアムズ・マッサ、4位は同ボッタスとなます。以下5位マクラーレン・バトン、6位レッドブル・ベッテル、7位マクラーレン・マグヌッセン、8位フェラーリ・アロンソ、9位レッドブル・リカルド、10位フェラーリ・ライコネンの結果となります。


◇決勝

 スタートでは各車順調な滑り出しとなり、大きな混乱なくターン1をクリアしていきます。こうてオープニングラップはメルセデス・ロズベルグが制し、同ハミルトン、ウィリアムズ・マッサ、同ボッタス、マクラーレン・バトン、同マグヌッセン、フェラーリ・アロンソ、レッドブル・ベッテル、同リカルド、ザウバー・グティエレス、フェラーリ・ライコネンの順となります。
 6周目、マッサのピットインを皮切りに、各車1回目のピット作業となります。上位のピット作業が終わった9周目のオーダーは、プライムタイヤスタートのフォースインディア・スーティル、トロロッソ・クビアト、ロズベルグ、ロータス・グロージャン、ハミルトン、トロロッソ・ベルニュ、ザウバー・スーティル、マッサ、ボッタス、バトンとなります。その後トップのスーティルは、14周目にロズベルグに、16周目にハミルトンに抜かれ、翌周ピットに入り1回目のタイヤ交換を行います。この結果、順位はロズベルグ、ハミルトン、マッサ、クビアト、ボッタス、バトン、グロージャン、マグヌッセン、アロンソ、スーティルに替わります。
 25周目、ベッテルがピットに入り、上位陣の2回目のピット作業が始まります。トップのロズベルグがピットに入った27周目、ここからハミルトンがペースを上げます。2周にわたりプッシュしたハミルトンでしたが、しかし28周目に単独スピンを喫し、29周目のピット作業でロズベルグを逆転することはできませんでした。この結果ロズベルグ、ハミルトン、アロンソ、ヒュルケンベルグ、マッサ、クビアト、バトン、ベッテル、マグヌッセン、アロンソの順となります。その後36周目にアロンソがピットイン、40周目のリカルドのサスペンショントラブルによるリタイヤをはさみ、43周目のベッテルのピットインから、各車3回目のピット作業が始まります。51周目から53周目にかけて、ロズベルグ、ハミルトン、マッサ、バトン、アロンソ等がピットに入り、この結果ロズベルグ、ハミルトン、ヒュルケンベルグ、マッサ、ライコネン、バトン、ベッテル、アロンソ、クビアト、マグヌッセンの順に替わります。46周目、マッサがヒュルケンベルグをパスし、3位に順位を戻します。また61周目にはバトンがライコネンをパス、この隙をついてベッテルもライコネンの前に出ます。62周目、ヒュルケンベルグがピットイン、9位で周回に復帰します。68周目、アロンソがライコネンをパス、6位に順位を上げます。また同周、ヒュルケンベルグがマグヌッセンをパス、8位に順を上げます。
 しかしこの順位変動を最後に、レースはチェッカーを迎えます。こうしてロズベルグがドイツGP以来8戦ぶりとなる5勝目を、フリー走行・予選、全セッショントップタイムという完全勝利で飾ります。2位にはハミルトンが入り、3位には2年ぶりの母国ポディウムとなったマッサが入ります。以下4位バトン、5位ベッテル、6位アロンソ、7位ライコネン、8位ヒュルケンベルグ、9位マグヌッセン、10位ボッタスの結果となります。


◇感想

 ロズベルグが優勝し、逆転タイトルへの望みをつなぎました。次戦は最終戦のアブダビ。ダブルポイントの恩恵があるとはいえ、ロズベルグが優勝しても、ハミルトンが2位に入れば、ハミルトンのタイトル獲得となるため、ハミルトンの優位は揺るぎません。しかし全セッショントップタイムで自信を回復させたロズベルグが、この勢いのままアブダビを制する可能性が高いと思える、そんな力強いレースウィークでした。


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