Round.1 オーストラリアグランプリ
15.Mar.2015 : アルバートパーク・サーキット
周回数 : 58周


◇予選

 予選では、全セッショントップでメルセデス・ハミルトンがポールを獲得します。2位には同ロズベルグが入り、今年もメルセデスが頭一つ抜き出ている状況が続きます。以下3位ウィリアムズ・マッサ、4位フェラーリ・ベッテル、5位同ライコネン、6位ウィリアムズ・ボッタス、7位レッドブル・リカルド、8位トロロッソ・サインツ、9位ロータス・グロージャン、10位同マルドナドの結果となります。なおボッタスが負傷のため欠場となり、ザウバー・ナッセが10位スタートに繰り上がります。



◇決勝

 レコノサンスラップにて、レッドブル・クビアト、およびマクラーレン・マグヌッセンがストップしたため、レースは16台で行わることとなります。
 スタートでは、メルセデス・ハミルトンが好スタートを決め、同ロズベルグがこれに続きます。一方後方では、フェラーリ・ライコネンとザウバー・ナッセが軽く接触、この反動で今度はナッセとロータス・マルドナドが接触します。この結果、マルドナドはスピンを喫しウォールにヒットして早くもレースを終えてしまいます。また同僚のグロージャンも1周でピットに戻り、リタイヤとなります。
 マルドナドの事故の処理のため、セフティーカーが入ります。リスタートは4周目。この時点での順位は、ハミルトン、ロズベルグ、ウィリアムズ・マッサ、フェラーリ・ベッテル、トロロッソ・サインツ、ナッセ、レッドブル・リカルド、ライコネン、トロロッソ・フェルスタッペン、フォースインディア・ヒュルケンベルグとなります。リスタート直後のストレートで、ナッセがトロロッソ・サインツをパスし、5位に順位を上げます。さらに速度の上がらないサインツは、同周にリカルド8周目にはライコネンにも抜かれてしまいます。
 17周目、ライコネンがピットに入り、上位陣で最初となるタイヤ交換を行います。しかしここで左リアタイヤの交換に手間取り、大きくタイムロスしてしまいます。25周目、ベッテルがピットに入ります。そして22周目にピットに入っていたマッサを逆転することに成功します。一方トップのハミルトンは26周目に、2位のロズベルグは27周目にピットに入り、この結果ハミルトン、ロズベルグ、ベッテル、マッサ、ライコネン、フェルスタッペン、ナッセ、リカルド、ヒュルケンベルグ、ザウバー・エリクソンの順位となります。
 34周目、フェルスタッペンのエンジンがブロー、リタイヤとなります。また41周目、ライコネンが2回目のピット作業で、左リアタイヤのナットが締まらないうちにスタートしてしまい、コースにマシンを止めています。56周目、エリクソンがサインツをパス、8位に順位を上げます。これを最後の順位変動として、レースはチェッカーを迎えます。こうしてハミルトンが開幕戦を制し、2位ロズベルグ、3位ベッテルのポディウムとなります。以下4位マッサ、5位ナッセ、6位リカルド、7位ヒュルケンベルグ、8位エリクソン、9位サインツ、10位ペレスの結果となります。



◇感想

 開幕戦を制したのはやっぱりメルセデス。今回のハミルトンは、終始ロズベルグを寄せ付けない速さを見せ、完全勝利を達成しました。一方レースは荒れて、完走はたったの11台。その11台の中にバトンが入ったのは、今時点でのマクラーレン・ホンダの完成度を見るに、これ以上にない結果だったように思えます。また今回は、ルーキーの頑張りが目を引きました。特にナッセの走りは印象的で、派手なオーバーテイクこそなかったものの、ルーキーらしくない安定したレースで、後続を抑えきったのは称賛に値すると思います。


[ Back ]