Round.4 バーレーングランプリ
19.Apr.2015 : バーレーン・インターナショナル・サーキット
周回数 : 57周


◇予選

 予選では、メルセデス・ハミルトンが、開幕から4戦連続となるポールを獲得します。以下2位フェラーリ・ベッテル、3位メルセデス・ロズベルグ、4位フェラーリ・ライコネン、5位ウィリアムズ・ボッタス、6位同マッサ、7位レッドブル・リカルド、8位フォースインディア・ヒュルケンベルグ、9位トロロッソ・サインツ、10位ロータス・グロージャンとなります。



◇決勝

 レース前、マクラーレン・バトンがマシントラブルがら出走を断念、さらにフォーメーションラップでウィリアムズ・マッサにトラブルが発生、マッサはピットスタートとなります。
 スタートでは、メルセデス・ハミルトンが順調な滑り出しを見せ、フェラーリ・ベッテルがこれに続きます。一方メルセデス・ロズベルグもスタートは良かったのですが、1コーナーでベッテルに詰まり減速を強いられます。この隙をついて、フェラーリ・ライコネンがアウト側からロズベルグを抜き、3位に順位を上げます。こうしてオープニングラップは、ハミルトン、ベッテル、ライコネン、ロズベルグ、ウィリアムズ・ボッタス、レッドブル・リカルド、ロータス・グロージャン、フォースインディア・ヒュルケンベルグ、ザウバー・エリクソン、トロロッソ・サインツのオーダーとなります。
 出遅れたロズベルグでしたが、4周目にライコネン、9周目にベッテルを、いずれも1コーナーの飛び込みで抜き去り、2位に順位を上げます。さらにロズベルグは、15周目の自身のピット作業により、一旦はベッテルにアンダーカットされてしまいますが、16周目に再度ベッテルを攻略し2位に順位を戻すことに成功します。こうして上位が1回目のピット作業を終えた16周目の順位は、ハミルトン、ロズベルグ、ベッテル、ライコネン、ボッタス、リカルド、グロージャン、ザウバー・エリクソン、ヒュルケンベルグ、ウィリアムズ・マッサとなります。
 ここからしばらく上位の順位変動はなく、各車2回目のピット作業が始まります。ここでもベッテルが先に動き、33周目にピットに入ります。そして35周目にロズベルグがピット作業を終えた際、再び前に出ることに成功します。しかしベッテルは、36周目の最終コーナーで減速に失敗しコースオフ、その間にロズベルグが前に出ることに成功します。一方のベッテルは、コースオフ時にフロントウイングにダメージを負い緊急ピットインを行います。この結果、5位まで順位を下げてしまいます。。40周目、ハミルトンがライコネンをパス、トップに戻ります。抜かれたライコネンは、翌41周目にピットイン、タイヤ交換を行います。こうしてハミルトン、ロズベルグ、ライコネン、ボッタス、ベッテル、リカルド、グロージャン、ロータス・マルドナド、マッサ、フォースインディア・ペレスのオーダーに代わります。
 タイヤを交換してからのライコネンは、ロズベルグとの差を1周につき1秒以上も縮める猛烈な追い上げ見せます。こうして56周目、ライコネンはコースオフしたロズベルグを抜き、2位に順位を上げます。しかし残り周回は2周を切っており、追撃もここまで。この結果、ハミルトンが今季3勝目を上げ、2位には約2年ぶりとなる表彰台を獲得したライコネンが、3位はロズベルグが入ります。以下4位ボッタス、5位ベッテル、6位リカルド、7位グロージャン、8位ペレス、9位レッドブル・クビアト、10位マッサの結果となります。



◇感想

 まずは、久しぶりの表彰台となったライコネンの走りが見事でした。上位がソフト−ソフト−ミディアムとつないだタイヤチョイスを、ライコネンのみソフト−ミディアム−ソフトとつなぎ、レース終盤は圧倒的な速さでロズベルグを撃墜しました。ハミルトンには一歩届きませんでしたが、ライコネンらしいロングランからの逆襲が見られたことに、ライコネンの復活を予感させました。
 最後に、ロズベルグの名誉のために付け加えると、ライコネンに抜かれた際のコースオフは、ブレーキトラブルが原因とのことです。しかしロズベルグがもう少し頑張ってくれないと、ハミルトンの独走を許してしまうぞ?


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