Round.7 カナダグランプリ
07.Jun.2015 : サーキット・ジル・ビルヌーブ
周回数 : 70周


◇予選

 予選ポールはメルセデス・ハミルトン、2位は同ロズベルグとなります。以下3位フェラーリ・ライコネン、4位ウィリアムズ・ボッタス、5位ロータス・グロージャン、6位同マルドナド、7位フォースインディア・ヒュルケンベルグ、8位レッドブル・クビアト、9位同リカルド、10位フォースインディア・ペレスとなります。



◇決勝

 各車順調にスタートを切り、ほぼ混乱なくオープニングラップを終えます。この時点での順位は、メルセデス・ハミルトン、同ロズベルグ、フェラーリ・ライコネン、ウィリアムズ・ボッタス、ロータス・グロージャン、フォースインディア・ヒュルケンベルグ、ロータス・マルドナド、レッドブル・クビアト、同リカルド、フォースインディア・ペレスとなり、ほぼ予選順位をキープして2周目に入ります。
 レース序盤は、後方15位からスタートとなったウィリアムズ・マッサが各所でオーバーテイクを決め、順位を上げていきます。13周目に10位に順位を上げると、27周目には7位まで順位を上げます。そしてこの周にライコネンがピットに入り、上位のピット作業が始まります。しかしライコネンはピットアウト直後の周回において、ヘアピンで単独スピンを喫し、29周目にピット作業を終えたボッタスに逆転を許します。また30周目にハミルトン、31周目にロズベルグがピットに入り、この時点での順位は、ハミルトン、ロズベルグ、ボッタス、ライコネン、マッサ、グロージャン、フェラーリ・ベッテル、マルドナド、ヒュルケンベルグ、トロロッソ・フェルスタッペンとなります。34周目、上位では最後にマッサがピットに入り、この結果ハミルトン、ロズベルグ、ボッタス、ライコネン、グロージャン、マルドナド、ヒュルケンベルグ、ベッテル、マッサ、クビアトの順位に変わります。44周目、シケイン手前でベッテルがヒュルケンベルグに仕掛けます。しかしヒュルケンベルグも粘り、両者サイド・バイ・サイドでシケインに突入します。しかしここのシケインは2台並んで通過できるほど広くなく、ベッテルはショートカット、ヒュルケンベルグは回避した際に縁石に乗り上げスピンを喫してしまいます。50周目、シケインでグロージャンがマルシャ・スティーブンスをパス、しかしラインに戻るのが一瞬早く、スティーブンスのウイングを踏んでしまいます。このためグロージャンの左リアタイヤがパンク、ウイングを破損したスティーブンス共々、緊急ピットインとなります。この結果、グロージャンは11位に陥落、さらにレース後に5秒のタイム加算ペナルティーを課せられます。
 56周目、ベッテルがマルドナドをパス、5位に順位を上げます。さらに63周目に、マッサもマルドナドを抜き、マッサ6位、マルドナド7位となります。しかしこれ以上の順位変動はなく、ハミルトンが4勝目を上げ、2位ロズベルグ、3位は今季初表彰台となるボッタスとなります。以下4位ライコネン、5位ベッテル、6位マッサ、7位マルドナド、8位ヒュルケンベルグ、9位クビアト、10位グリージャンの結果となります。



◇感想

 久しぶりに、何事もないカナダでした。セフティーカーもクラッシュもないなんて、いったい何年ぶりなのでしょう? そのような穏やかなレースでは、メルセデスは危なげなく周回を重ね、今季4回目の1-2フィニッシュを決めました。そして今季ようやく表彰台を得たウィリアムズ。ライコネンのミスに助けられたとはいえ、ようやく結果が伴いました。ここから反撃と行くのか、次戦が楽しみです。


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