Round.8 オーストリアグランプリ
21.Jun.2015 : レッドブルリンク
周回数 : 71周


◇予選

 雨となった予選、ポールはメルセデス・ハミルトンと同ロズベルグの争いとなります。しかし両者ともに最終アタックでミスを犯してしまい、結果ポールはハミルトン、2位ロズベルグとなります。以下3位フェラーリ・ベッテル、4位ウィリアムズ・マッサ、5位フォースインディア・ヒュルケンベルグ、6位ウィリアムズ・ボッタス、7位トロロッソ・フェルスタッペン、8位レッドブル・クビアト、9位ザウバー・ナッセ、10位ロータス・グロージャンとなります。
 なおクビアトはパワーユニット交換により10グリッド降格となり、ロータス・マルドナドが10位スタートに繰り上がります。


◇決勝

 スタートでは、メルセデス・ロズベルグのけり出しが抜群に良く、真っ直ぐに加速を続けます。そして牽制のために車体を右に寄せた同ハミルトンを寄せ付けず、1コーナーでトップに立ちます。一方後方では、2コーナー過ぎでフェラーリ・ライコネンのリアが不規則に揺れ、その直後にコース外側に流れてしまいます。ここで後続のマクラーレン・アロンソが逃げ場を失い追突、アロンソのマシンはガードレールに挟まれる形でライコネン車に乗り上げてしまいます。幸い両者ともに怪我はなかったものの、マシンの撤去のためにセフティーカーが入ります。
 リスタートは7周目、ここで順位は、ロズベルグ、ハミルトン、フェラーリ・ベッテル、ウィリアムズ・マッサ、フォースインディア・ヒュルケンベルグ、トロロッソ・フェルスタッペン、ウィリアムズ・ボッタス、ザウバー・ナッセ、トロロッソ・サインツ、ロータス・グロージャンとなります。 リスタート直後、グロージャンがサインツに仕掛けますが、サインツも簡単には抜かせません。ここでフォースインディア・ペレスが、速度が落ちたグロージャンをパス、漁夫の利を得ます。その後14周目にボッタスがフェルスタッペンをパス、さらにボッタスは25周目にヒュルケンベルグもパスします。この直後、ヒュルケンベルグがピットに入り、さらに翌周ボッタスもピットに入ります。しかし上位はさらに周回を重ね、34周目にロズベルグ、35周目にマッサ、36周目にハミルトン、37周目にベッテルとピット作業を行います。しかしハミルトンは、ピット出口の白線を踏む痛恨のミスを喫し、5秒加算のペナルティーを課せられます。またベッテルは、右リアタイヤの交換に手間取り、マッサに先行されてしまいます。こうして各車1回目のピット作業を終えた39周目の順位は、ロズベルグ、ハミルトン、マッサ、ベッテル、ボッタス、ヒュルケンベルグ、フェルスタッペン、レッドブル・リカルド、クビアト、ナッセとなります。この直後、マルドナドがナッセ、クビアトを相次いでパス、9位に順位を上げます。
 51周目、マルドナドがリカルドをパス、8位に順位を上げます。一方抜かれたリカルドは、ここでようやく1回目のピット作業を行います。このため一旦入賞圏内から外れたリカルドでしたが、61周目にナッセとの再三にわたるオーバーテイク合戦を制し、10位入賞圏内に戻ります。70周目、マルドナドがフェルスタッペンをパス、7位に順位を上げます。
 マルドナドの順位変動を最後にレースはチェッカーを迎えます。こうしてロズベルグが3勝目を挙げ、2位ハミルトン、3位マッサの表彰台となります。以下4位ベッテル、5位ボッタス、6位ヒュルケンベルグ、7位マルドナド、8位フェルスタッペン、9位ペレス、10位リカルドの結果となります。


◇感想

 久しぶりに、ロズベルグが力でハミルトンを下したレースとなりました。これでチャンピオンシップは、ハミルトンの169点に対し、ロズベルグが159点と、10点差に詰め寄ることとなりました。ここで自信を取り戻したロズベルグが連勝できるのか、あるいはハミルトンが突き放すのか、次戦イギリスが非常に楽しみとなってきました。
 しかしホンダは、一向に信頼性が改善しませんね・・・。早くアロンソとバトンに、ちゃんとしたレースをさせてください!!


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