Round.11 ベルギーグランプリ
23.Aug.2015 : シルクワ・ド・スパ・フランコルシャン
周回数 : 44周→43周


◇予選

 予選ポールはメルセデス・ハミルトン、2位には同ロズベルグが入り、相変わらずの強さを見せつけます。3位はウィリアムズ・ボッタス、4位には今季ベストリザルトとなるロータス・グロージャンが入ります。以下5位フォースインディア・ペレス、6位レッドブル・リカルド、7位ウィリアムズ・マッサ、8位ロータス・マルドナド、9位フェラーリ・ベッテル、10位トロロッソ・サインツとなります。
なおグロージャンはギアボックス交換のため5グリッド降格、9位からのスタートとなります。



◇決勝

 スタートにおいて、フォースインディア・ヒュルケンベルグにトラブルが発生、再度フォーメーションラップから仕切り直しとなります。この結果、レースは1周減の43周で争われることとなります。しかしここでもトロロッソ・サインツにトラブルが発生し、サインツはピットスタートとなります。
 スタートでは、フォースインディア・ペレスとレッドブル・リカルドが素晴らしいスタートを切り、一方メルセデス・ロズベルグは大きく出遅れ、メルセデス・ハミルトン、ペレス、リカルド、ウィリアムズ・ボッタス、ロズベルグの順で1コーナーを立ち上がります。しかしロズベルグはターン18から19でボッタスをパスすることに成功します。こうしてオープニングラップは、ハミルトン、ペレス、リカルド、ロズベルグ、ボッタス、フェラーリ・ベッテル、ロータス・マルドナド、同グロージャン、ウィリアムズ・マッサ、ザウバー・エリクソンのオーダーとなります。直後ターン1でベッテルがボッタスをパス、5位に順位を上げます。またマルドナドがスローダウン、リタイヤとなります。
 8周目、リカルドがピットに入り、各車1回目のタイヤ交換となります。上位では、9周目にペレスとボッタス、10周目にグロージャンとクビアト、マッサ、12周目にライコネン、13周目にロズベルグ、14周目にハミルトン、15周目にベッテルがピット作業を行います。この結果、ハミルトンのトップは変わりませんでしたが、2位にロズベルグが浮上、以下ペレス、リカルド、グロージャン、ベッテル、レッドブル・クビアト、マッサ、ボッタス、ライコネンのオーダーに代わります。しかしボッタスは、誤って右リアタイヤのみプライムを装着されるというミスのため、16周目にピットスルーペナルティーを課せられます。こうしてボッタスは、トップ10外に脱落してしまいます。19周目、リカルドがスローダウン、グロージャンに抜かれてしまいます。さらに20周目にペレスに抜かれたところで電源が落ちていまいストップ、このままリタイヤとなります。そしてリカルド車の移動のため、バーチャル・セフティーカーが導入されます。このタイミングでグロージャン、マッサ、ライコネンらがピットイン、一方ハミルトン、ロズベルグ、ベッテルはステイアウトを選択します。
 リスタートは22周目、この時点でのオーダーは、ハミルトン、ロズベルグ、ベッテル、グロージャン、クビアト、ペレス、マッサ、ライコネン、トロロッソ・フェルスタッペン、エリクソンとなりますが、リスタート直後、ボッタスがエリクソンをパスし、代わりに10位となります。
 ステイアウトを選択したハミルトンとロズベルグは、ぞれぞれ31周目と32周目にピットに入ります。しかし3位のベッテルはそのまま周回を続けます。そしてグロージャンに詰め寄られるものの、付け入る隙は与えず、膠着状態のままレースは終盤を迎えます。しかし残り周回数が2周となった42周目、ベッテルの右リアタイヤがバースト、ベッテルはピットに戻ったところでリタイヤとなります(完走扱い)。
 こうしてハミルトンが優勝、ロズベルグが2位となり、3位には約2年ぶりの表彰台となったグロージャンが入ります。以下4位クビアト、5位ペレス、6位マッサ、7位ライコネン、8位フェルスタッペン、9位ボッタス、10位エリクソンの結果となります。



◇感想

 ベッテルのバーストは残念でした。レース周回の2/3をタイヤ交換なしで乗り切る戦略は、確かにリスキーではありましたが、表彰台を狙うには1ストップしかなかったのも事実ですから、チームとしての判断には間違いはなかったと思います。一方メルセデスは、ここでも素晴らしく速かったですね。ただロズベルグが、ハミルトンに予選でも決勝でも勝てないというのが、レースを単調なものにしている気がします。ロズベルグの奮起に期待なのです!


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