Round.12 イタリアグランプリ
06.Sep.2015 : アウトードロモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ
周回数 : 53周


◇予選

 予選ポールはメルセデス・ハミルトンが7戦連続で獲得します。しかし2位にはフェラーリ・ライコネンが入り、メルセデスの8戦連続フロントロー独占を阻止します。さらに3位には同ベッテルが入り、4位メルセデス・ロズベルグの前に出ることに成功します。以下5位ウィリアムズ・マッサ、6位同ボッタス、7位フォースインディア・ペレス、8位ロータス・グロージャン、9位フォースインディア・ヒュルケンベルグ、10位ザウバー・エリクソンとなります。
 なおエリクソンは予選の走路妨害のため3グリッド降格、換わりにロータス・マルドナドが10位スタートに繰り上がります。



◇決勝

 スタートでは、フェラーリ・ライコネンがアンチストールを作動させてしまい、最後尾まで順位を下げてしまいます。またメルセデス・ロズベルグは、ライコネンを避けるため、スタートダッシュが効かず、ウィリアムズ・マッサ、同ボッタスに先行されてしまいます。この結果オープニングラップは、メルセデス・ハミルトン、フェラーリ・ベッテル、マッサ、ボッタス、フォースインディア・ペレス、ロズベルグ、ロータス・グロージャン、フォースインディア・ヒュルケンベルグ、ザウバー・エリクソン、マクラーレン・バトンとなります。
 スタート直後、最後尾まで順位を落としたライコネンでしたが、1周目には14位まで順位を回復し、2周目にはグロージャンのリタイヤとマクラーレン・アロンソ攻略により12位に、4周目にはトロロッソ・サインツとバトンを抜き10位に順位を上げます。その後上位の順位は変わらぬまま1回目のピット作業を迎えます。ここで上位ではロズベルグが先陣を切り19周目にピットイン、攻めあぐねていたウィリアムズ・ボッタスのアンダーカットを狙います。翌20周目、ウィリアムズはボッタスではなくマッサをピットに入れ、マッサの順位をキープすることを選択します。しかしロズベルグのアウトラップは素晴らしく、見事マッサの前に出ることに成功します。その後23周目にボッタス、26周目に ベッテル、27周目にハミルトンがピットに入ります。ライコネンはピットを遅らせる作戦で、3位まで順位を上げますが、28周目にロズベルグに抜かれ4位へ後退、その後29周目にピットインします。また上位では、レッドブル・リカルドが最も遅い31周目にピットイン、この結果ハミルトン、ベッテル、ロズベルグ、マッサ、ボッタス、ペレス、ライコネン、ヒュルケンベルグ、エリクソン、リカルドの順位となります。
 その後レースは上位の順位変動がないまま、終盤を迎えます。50周目、ライコネンがペレスをパス、4位に順位を上げます。そして51周目、ロズベルグのエンジンがブロー、その場でリタイヤとなります。また最終ラップに、リカルドがエリクソンをパス、8位に順位を上げます。
 こうしてハミルトンが優勝、2位ベッテル、3位マッサの表彰台となります。以下4位ボッタス、5位ライコネン、6位ペレス、7位ヒュルケンベルグ、8位リカルド、9位エリクソン、10位レッドブル・クビアトの結果となります。



◇感想

 ロズベルグがまさかのエンジントラブルで無得点に終わり、ハミルトンが53ポイントの大差をつける結果となりました。すなわちハミルトンは、2回無得点があってもロズベルグに逆転されない計算となり、チャンピオンシップで大きなアドバンテージを得た訳です。一方フェラーリも、エンジンのアップデートが決まり、予選から存在感を見せました。決勝ではライコネンのスタート失敗がありましたが、ベッテル2位、そして最後尾からリカバリーしたライコネンの5位は見事でした。


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