Round.13 シンガポールグランプリ
20.Sep.2015 : マリーナ・ベイ・ストリート・サーキット
周回数 : 61周


◇予選

 予選ではフェラーリ・ベッテルが今季初ポールを獲得し、メルセデスの連続ポール記録を23戦で止めます。2位はレッドブル・リカルド、3位はフェラーリ・ライコネン、4位はレッドブル・クビアトとなり、メルセデスはハミルトン5位、ロズベルグ6位と、3列目に沈みます。以下7位ウィリアムズ・ボッタス、8位トロロッソ・フェルスタッペン、9位ウィリアムズ・マッサ、10位ロータス・グロージャンとなります。



◇決勝

 スタートでは、トロロッソ・フェルスタッペンが動き出すことができなかった以外大きな変動はなく、フェラーリ・ベッテル、レッドブル・リカルド、フェラーリ・ライコネン、レッドブル・クビアト、メルセデス・ハミルトン、同ロズベルグ、ウィリアムズ・ボッタス、同マッサ、フォースインディア・ヒュルケンベルグ、同ペレスの順でオープニングラップを終えます。
 序盤、トップのベッテルが2位以下を大きく引き離しにかかります。こうして6周目には、2位リカルドとのタイム差を5秒以上に開き、その後この間隔を保ちつつ周回を続けます。13周目、クビアトとマッサがピットイン、1回目のピット作業が始まります。しかしマッサのピットアウト直後、ターン1でヒュルケンベルグがドアを閉める形でマッサと接触、ヒュルケンベルグは弾き飛ばされタイヤバリアにヒットしてストップします。この処理のためバーチャル・セフティーカーが導入されます。このタイミングでベッテル、リカルド、ライコネン、ハミルトン、ロズベルグ、ボッタス、ペレス、ザウバー・ナッセ、ロータス・グロージャンがタイヤ交換を実施します。その後、散らばった破片の処理のため、15周目にセフティーカーが入ります。
 リスタートは19周目、この時点での順位は、ベッテル、リカルド、ライコネン、ハミルトン、ロズベルグ、ボッタス、ペレス、ナッセ、グロージャンとなります。そして上位の順位に変動がないまま、レースは中盤を迎えます。27周目、4位のハミルトンがパワーロスを訴えスローダウン、じりじりと順位を下げていきます。そして何度かシステムの再起動を試みるも、症状の回復が見込めないことから、34周目にリタイヤとなります。また31周目には、ギアボックスのトラブルから、マッサがガレージにマシンを入れ、リタイヤとなります。さらに37周目、コースに不法侵入があり、今レース2度目のセフティーカーが入ります。このタイミングで、ベッテルら上位はタイヤ交換を済ませ、41周目に、ベッテル、リカルド、ライコネン、ロズベルグ、ボッタス、クビアト、ペレス、グロージャン、ロータス・マルドナド、マクラーレン・バトンの順でレースが再開されます。42周目、バトンがマルドナドに接触、バトンはフロントウイング交換のためピットに入り、入賞圏から脱落します。またマルドナドもフェルスタッペン、トロロッソ・サインツに相次いで抜かれてしまい、入賞圏外へと押し出されてしまいます。さらにグロージャンも、46周目にフェルスタッペンに抜かれ、さらにサインツにもテール・トゥ・ノーズに詰め寄られます。そして47周目にコースオフを喫し、10位に順位を落としてしまいます。さらにグロージャンは、60周目にブレーキをロックさせるミスから、ナッセに10位の座を奪われてしまいます。
 結局これ以降順位変動は発生せず、ベッテルが今季3勝目となる勝利を飾りました。以下2位リカルド、3位ライコネン、4位ロズベルグ、5位ボッタス、6位クビアト、7位ペレス、8位フェルスタッペン、9位サインツ、10位ナッセの結果となります。



◇感想

 エンジンのアップデートにより、フェラーリの戦闘力が大きく向上し、打倒メルセデスが現実味を帯びてきました。次戦以降、メルセデスとの差が縮まるのか、終盤に向けて楽しみとなってきました。


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