Round.15 ロシアグランプリ
11.Oct.2015 : ソチ・オートドローム
周回数 : 53周


◇予選

 予選ではメルセデス・ロズベルグが、2戦連続でポールを獲得、2位につけた同ハミルトンにプレッシャーをかけます。以下3位ウィリアムズ・ボッタス、4位フェラーリ・ベッテル、5位同ライコネン、6位フォースインディア・ヒュルケンベルグ、7位同ペレス、8位ロータス・グロージャン、9位トロロッソ・フェルスタッペン、10位レッドブル・リカルドとなります。
 なおトロロッソ・サインツは、予選1Qにて大クラッシュを喫し、予選タイムなしの結果に終わりましたが、スチュワードの判断により、決勝の出走が認められています。



◇決勝

 スタートでは、メルセデス・ロズベルグ、同ハミルトンとも無難な立ち上がりを見せ、ロズベルグ、ハミルトン、ウィリアムズ・ボッタス、フェラーリ・ベッテル、同ライコネンの順でターン1を抜けていきます。しかしその後、ターン2でフォースインディア・ヒュルケンベルグが挙動を乱し単独スピンを喫します。このスピンをよけきれず、トロロッソ・フェルスタッペン、ザウバー・エリクソンが接触、ヒュルケンベルグとエリクソンはその場でリタイヤ、またフェルスタッペンもタイヤをパンクさせ、最後尾に転落してしまいます。更にこの処理のため、早くもセフティーカーが入ります。
 レースのリスタートは4周目、この時点での順位は、ロズベルグ、ハミルトン、ライコネン、ボッタス、ベッテル、フォースインディア・ペレス、レッドブル・クビアト、同リカルド、マクラーレン・バトン、ザウバー・ナッセとなります。再開直後、ターン2でボッタスがライコネンをパス、3位に順位を上げます。またナッセがバトンをパス、9位に順位を上げます。そして7周目、ロズベルグがスロットルペダルのトラブルからスローダウン、ハミルトンにトップを譲ります。12周目、今度はグロージャンが単独スピンを喫しクラッシュ、今レース2回目のセフティーカー出動となります。このタイミングでペレス、リカルド、トロロッソ・サインツ、バトンがピットに入ります。しかし上位はステイアウトを選択し、この結果順位は、ハミルトン、ボッタス、ライコネン、ベッテル、クビアト、ナッセ、ウィリアムズ・マッサ、ペレス、ロータス・・マルドナド、サインツに換わります。リスタートは17周目、ここでベッテルがライコネンをターン5でかわし、3位に順位を上げます。
 その後しばらくレースは落ち着き、27周目から上位のタイヤ交換が始まります。まず27周目にボッタス、31周目にベッテル、32周目にライコネンがピットに入ります。ここでベッテルはボッタスを逆転することに成功しますが、ライコネンはわずかに及ばず、ボッタスの後ろでコースに復帰します。さらに33周目にハミルトン、34周目にクビアト、35周目にナッセがピットに入り、この結果ハミルトン、ベッテル、ペレス、リカルド、ボッタス、ライコネン、サインツ、クビアト、マッサ、バトンの順に換わります。その後39周目にナッセがバトンをパス、10位に順位を上げたほか、44周目にマッサがクビアトを、45周目にボッタスがリカルドをパス、それぞれ8位、4位に順位を上げます。47周目、サインツのブレーキディスクが破損、スピンアウトの後リタイヤとなります。さらに48周目、ライコネンがリカルドをパス、5位に順位を上げます。一方のリカルドは、サスペンショントラブルが発生しており、直後にリタイヤとなります。53周目、タイヤのタレが激しいペレスに対し、ボッタス、次いでライコネンがオーバーテイクに成功します。そして迎えたファイナルラップ、ライコネンが強引にボッタスのインに入り込み両者が接触、ボッタスはスピンアウトしそのままリタイヤ、ライコネンはマシンに大きなダメージを負いつつも、そのままチェッカーまで走りきります。
 こうしてハミルトンが今季9勝目を挙げ、2位にはベッテル、そして3位にはペレスが入ります。以下4位マッサ、5位ライコネン、6位クビアト、7位ナッセ、8位マルドナド、9位バトン、10位マクラーレン・アロンソの結果となります。
 なおレース後、ライコネンにボッタスとの接触の原因を作ったとして+30秒、またアロンソにコース外走行のペナルティーとして+5秒のタイム加算があり、この結果、5位クビアト、6位ナッセ、7位マルドナド、8位ライコネン、9位バトン、10位トロロッソ・フェルスタッペンの順位に変更となります。



◇感想

 ロズベルグがトラブルでリタイヤで0点。これでまずハミルトンの2連覇が確定したという感じです。さらにライコネンのペナルティーで、メルセデスのコンストラクターズタイトルが一足先に決定しちゃいました。というか、ライコネンらしくないミスですよねぇ。そしてペレス、今年も表彰台に立ち、2011年のデビュー以来、2012年、2014年、2105年と非力なマシンで表彰台に上がり続けることとになりました。自分はあんまり評価していないドライバーなのですが、結果を見るにより評価の高い、例えばヒュルケンベルグよりも結果を残しているんですよね。だから頑張れヒュルケンベルグ!(リタイヤなんかしてるんじゃない!!)


[ Back ]