Round.17 メキシコグランプリ
01.Nov.2015 : アウトードロモ・エルマノス・ロドリゲス
周回数 : 71周


◇予選

 ポールは4戦連続となるメルセデス・ロズベルグが獲得、2位には同ハミルトンが入り、今季14回目のメルセデスのフロントロー独占となります。以下3位フェラーリ・ベッテル、4位レッドブル・クビアト、5位同リカルド、6位ウィリアムズ・ボッタス、7位同マッサ、8位トロロッソ・フェルスタッペン、9位フォースインディア・ペレス、10位同ヒュルケンベルグとなります。



◇決勝

 スタートでは、メルセデス・ロズベルグがトップをキープ、同ハミルトンが続きます。しかしフェラーリ・ベッテルはレッドブル・リカルドと接触、タイヤをパンクさせてしまい、最下位まで順位を落としてしまいます。こうしてオープニングラップは、ロズベルグ、ハミルトン、レッドブル・クビアト、同リカルド、ウィリアムズ・ボッタス、トロロッソ・フェルスタッペン、ウィリアムズ・マッサ、フォースインディア・ペレス、同ヒュルケンベルグ、トロロッソ・サインツのオーダーとなります。
 レース序盤は、ほぼ上位の順位に変動はなく、9周目ボッタスのピットインを皮切り、各車タイヤ交換を行います。しかし序盤では、上位6台はピットインを行わず、1ストップを見据えた作戦を取ります。そのような中、タイヤ交換を済ませたボッタスが、6位まで順位を上げていたライコネンに襲い掛かります。23周目、ボッタスはターン4のアウトでライコネンに並び、続くターン5でインを取りますが、ここでライコネンがドアを閉める形で両者接触、ロシアとは逆に、今度はライコネンがリタイヤとなります。その後、25周目にリカルド、27周目にロズベルグ、29周目にハミルトンが1回目のタイヤ交換を行い、この時点での順位はロズベルグ、ハミルトン、クビアト、ボッタス、マッサ、リカルド、ヒュルケンベルグ、フェルスタッペン、サインツ、ペレスとなります。
 34周目、ペレスとバトルを演じていたサインツがオーバーラン、ターン10をショートカットする形でコースに復帰します。しかしこれはペナルティーの対象となるため、サインツはペレスに順位を譲り、ペレス9位、サインツ10位のオーダーに換わります。その後しばしレースは膠着状態となり、順位変動がないまま10周以上経過します。そして47周目にロズベルグ、49周目にハミルトンがそれぞれ2回目のタイヤ交換を行った直後、レースが動き始めます。まずは50周目、ペレスがフェルスタッペンをパス、8位に順位を上げます。また51周目にはリカルドがマッサをパス、5位に順位を上げます。そして52周目、ベッテルが単独スピンを喫しタイヤバリアにヒット、この処理のためセフティーカーが入ります。ここでタイヤ交換を済ませているトップの2台とペレスを除いて、全車2回目の タイヤ交換となります。この結果、オーダーは、ロズベルグ、ハミルトン、クビアト、ボッタス、リカルド、マッサ、ヒュルケンベルグ、ペレス、フェルスタッペン、ロータス・グロージャンのオーダーとなります。
 レース再開は58周目、ここでボッタスがメインストレートでクビアトをオーバーテイク、3位に浮上します。しかしこれ以上の順位変動はなく、レースはチェッカーを迎えます。こうしてロズベルグが今季4勝目を挙げ、2位ハミルトン、3位ボッタスの表彰台となります。以下4位クビアト、5位リカルド、6位マッサ、7位ヒュルケンベルグ、8位ペレス、9位フェルスタッペン、10位グロージャンの結果となります。


◇感想

 ロズベルグが久しぶりに勝利を挙げ、さらにベッテルがノーポイントに終わったことで、選手権2位の座を奪い返しました。その差は21ポイントに広がりましたので、次戦でロズベルグがベッテルに4ポイント差をつけることができれば、2位確定となります(最終戦でベッテルが優勝しても、2位の回数がロズベルグの方が多いため、逆転できない計算です)。一方のベッテルは、今回は珍しくミスが多く、コースアウトから今季初のリタイヤを喫しています。次戦で立て直すことができるのか、2位争いの行方に注目です。


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