Round.19 アブダビグランプリ
29.Nov.2015 : ヤス・マリーナ・サーキット
周回数 : 55周


◇予選

 予選は、メルセデス・ロズベルグがQ1、Q2の2位から逆転でポールを獲得、これで6戦連続ポールとなります。2位は同ハミルトン、3位はフェラーリ・ライコネンとなります。以下4位フォースインディア・ペレス、5位レッドブル・リカルド、6位ウィリアムズ・ボッタス、7位フォースインディア・ヒュルケンベルグ、8位ウィリアムズ・マッサ、9位レッドブル・クビアト、10位トロロッソ・サインツとなります。



◇決勝

 スタートでは、メルセデス・ロズベルグが順調な蹴り出しを見せる一方、同ハミルトンはやや出遅れ、フェラーリ・ライコネンに並びかけられます。しかしブロックラインをとり、2位の順位をキープすることに成功します。後方では、マクラーレン・アロンソとロータス・マルドナドが接触、マルドナドは早々にリタイヤとなります。一方のアロンソも、フロントウイングを失いピットインを余儀なくされた上、接触の原因を作ったとしてドライブスルー・ペナルティーを課せられます。こうしてオープニングラップは、ロズベルグ、ハミルトン、ライコネン、フォースインディア・ペレス、同ヒュルケンベルグ、レッドブル・リカルド、トロロッソ・サインツ、ウィリアムズ・マッサ、レッドブル・クビアト、ウィリアムズ・ボッタスのオーダーとなります。
 3周目、マッサがサインツをオーバーテイク、6位に順位を上げます。6周目、クビアトが1回目のピットストップを行い、スーパーソフトスタート勢のタイヤ交換が始まります。9周目、ピットレーンで作業を終えたボッタスと、ピットに向かうマクラーレン・バトンが交錯、ボッタスはフロントウイングの左半部を失い翌周に再度のピットインを強いられ、さらに危険なピットリリースとして5秒のピットストップ・ペナルティーを課せられます。こうしてボッタスは、入賞圏内から脱落します。11周目、トップのロズベルグと3位のライコネンがピットイン、翌12周目にはハミルトンもピットに入ります。この結果、ロズベルグ、ベッテル、ハミルトン、ライコネン、ペレス、ロータス・グロージャン、リカルド、ヒュルケンベルグ、ザウバー・エリクソン、マッサとなります。14周目、ハミルトンがベッテルを追パス、その後ペースを一気に上げ、トップのロズベルグとの差を詰めはじめます。16周目、ライコネンがベッテルをパス、3位に順位を上げます。そのベッテルは24周目に1回目のピット作業を行います。この結果、ロズベルグ、ハミルトン、ライコネン、ペレス、リカルド、ベッテル、ヒュルケンベルグ、マッサ、クビアト、サインツの順位に変わります。
 32周目、ロズベルグが2回目のピット作業を行い、33周目にライコネンが続きます。しかしこれでトップに立ったハミルトンは42周目までピットインを遅らせます。しかしスーパーソフトを選択するギャンブルは避け、ロズベルグと同じソフトを選択します。こうしてロズベルグ、ハミルトン、ライコネン、ペレス、ベッテル、リカルド、グロージャン、ヒュルケンベルグ、クビアト、マッサの順位となります。45周目、ベッテルがペレスをオーバーテイク、4位に順位を上げます。49周目、マッサがクビアトをパス、9位に順位を上げます。53周目、ピットストップで順位を下げていたグロージャンがサインツをパス、10位に順位を戻します。さらにグロージャンは54周目にクビアトもパス、9位に順位を上げます。この順位変動を最後に、レースはチェッカーを迎えます。こうしてロズベルグが終盤3連勝を飾り、2位ハミルトン、3位ライコネンの表彰台となります。以下4位ベッテル、5位ペレス、6位リカルド、7位ヒュルケンベルグ、8位マッサ、9位グロージャン、10位クビアトの結果となります。


◇感想

 ロズベルグが3戦連続ポール・トゥ・ウィンを飾り、有終の美を飾りました。とはいえ、ハミルトンも、スーパーソフトを履いていれば・・・と思わせるレースだっただけに、メルセデスの両ドライバー同一戦略方針が残念といえば残念。ま、ロズベルグの方をひいきしているので、結果オーライなのですが、ガチンコ勝負でハミルトンを下してほしかったというのが希望でした。
 さて長かった(19戦はほんと長い)2015年シーズンもこれで終了。来年3月にまた会いましょう!


[ Back ]