全艦、火力を左舷に集中せよ
〜 激闘ソロモン海戦史DX リプレイ 〜


◆第4ステージ(1942年11月) 〜アイアン・ボトム・サウンド〜


右図:第4ステージにおける、日本軍主力の行動
(点線は第2水雷戦隊の行動)

 第3次ソロモン海戦において、日本軍は戦艦2、巡洋艦2、駆逐艦12隻を撃沈する大戦果を挙げた。しかしながら、常に陣頭指揮をおこなってきた三川軍一提督と旗艦鳥海を失ったことは、日本海軍にとってあまりに辛い損失となった。
 加えてガダルカナル島への兵員輸送には失敗し、陸戦では厳しい戦いを強いられることとなった。
 そして今までの損失を取り返すべく、アメリカ海軍は最新鋭の40cm戦艦サウスダコタをはじめ他3隻の戦艦を基幹とする大部隊を派遣した。対する日本軍の戦艦は、金剛・比叡の2隻のみであった。


イベント
南太平洋海戦
戦果 ホーネット撃沈 エンタープライズ撃破
損害 翔鶴 瑞鶴 撃破

日本軍編成
第3戦隊 栗田健男
 金剛BB 比叡BB
第6戦隊/五藤存知
 青葉CA 衣笠CA 古鷹CA 加古CA
第2水雷戦隊/田中頼三
 神通CL 龍田CL
第6駆逐隊/山田勇助
 電 雷 暁 綾波
第7駆逐隊/小西要人
 曙 漣 潮 高波
第24駆逐隊/村上暢之助
 海風 江風 涼風 五月雨
第27駆逐隊/瀬戸山安秀
 有明 夕暮 白露 時雨

アメリカ軍編成
第2戦艦戦隊/パイ
 ミシシッピ アイダホ ニューメキシコ ヘンリー
第67任務部隊/ライト
 サウスダコタ ミネアポリス ニューオリンズ ボイス
第8駆逐隊/ウォーカー
 スタック エレット ウィルソン クレイブン
第41駆逐隊/ビューレン
 ド・ヘブン コンゥエイ オバノン ラドフォード


陸戦状況
アメリカ軍:5537 日本軍:3920

○ピケットラインの突破/1〜9ターン
 諜報機関の報告により、自軍と同等以上の戦力が、このソロモン海域にあることを知った栗田提督(三川提督の後を継ぎ、第8艦隊司令官となる)は、まず北方海域に敵ピケット艦誘い出し、これを集中攻撃により撃破、ついで護衛のいない戦艦隊を叩く作戦を立てます。そのため、主隊は一度東のツラギ方面に移動し、そこから南西に進路を取り、サボ島沖で敵ピケット艦と交戦する事とします。また劣勢の戦艦部隊で敵を討つため、主要艦艇には1式弾を装備させます。
 6ターン、第24駆逐隊、第27駆逐隊が、相次いで米第8駆逐隊を発見、これに砲火を加えます。高波、漣がクレイブンを、五月雨、涼風がエレットを、海風、潮、江風がウィルソンを砲撃し、これを沈めます。また時雨、白露がスタックを大破炎上させます。
 7ターン、金剛がスタックに副砲による砲撃を加えこれを撃沈、また第27駆逐隊のが米第41駆逐隊を発見、白露がコンゥエイに、有明がラドフォードに、それぞれ命中弾を与えます。米軍の反撃は、ド・ヘブンが夕暮に、コンゥエイが有明に、それぞれ小破の損害を与えます。
 8ターン、第27駆逐隊と、米第41駆逐隊の戦闘に、第7駆逐隊が参加します。こうして砲門数に勝る日本軍の攻撃により、米第41駆逐隊の全ての艦艇が被弾しますが、小口径砲による砲撃のため、撃沈はありません。一方唯一戦闘力を残していたオバノンは、高波に魚雷1を含む複数の命中弾を与え、高波は大破炎上します。
 9ターン、炎上する高波に、米第2戦艦戦隊のミシシッピ、第67任務部隊のサウスダコタが砲火を集中し、小西司令は戦死、高波も程なく沈みます。一方第7、第6駆逐隊の砲火により、ラドフォード、オバノン、コンゥエイが沈み、米第41駆逐隊は、大破した旗艦ド・ヘブンを残すのみとなります。

○第3戦隊vs第2戦艦戦隊/10〜13ターン
 10ターン、第27駆逐隊が、ヘンダーソン飛行場沖に米第2戦艦戦隊を発見し、海風が旗艦ニューメキシコに探照灯照射を行います。満を持して砲撃に挑む金剛と榛名でしたが、12000m以上の距離からの砲撃のため、上部構造の一部をなぎ払い、火災を起こさせたのみで、戦闘力を奪うには至りません。一方米軍の反撃は、探照灯を照射し続ける海風に集中します。こうしてニューメキシコの放った3発の主砲弾が致命傷となり、海風は中央から折れるように沈んでいきます。なお曙が米第41駆逐隊の最後の1隻、ド・ヘブンを沈めています。
 11ターン、火災を起こしているニューメキシコに、金剛・榛名両艦が砲撃を加え、計8発の命中を得ますが、バイタルパートへの損害を与えることはできません。一方、第24駆逐隊は7000mの距離から雷撃を行います。各艦8門、計32線の魚雷攻撃により、ミシシッピに魚雷1を命中させます。しかしながら、若干の速度低下をしたものの、砲撃力を奪うには至りません。なおこれと同時に江風がヘンリーに3発の命中弾を与え、これを沈めています。
 12ターン、第2戦艦戦隊が一斉回頭し、そのため第24駆逐隊が発見されてしまいます。サウスダコタが涼風に5発もの命中弾を与え、これを撃沈、ニューメキシコは五月雨に2発を与え、村上司令を戦死させます。またボイスが江風に2発命中させ、第24駆逐隊は、ほぼ壊滅します。日本軍の反撃は、金剛、榛名、衣笠、加古がミシシッピに砲火を集中し、第3砲塔を沈黙させるなど損害を与えることには成功しますが、いまだ撃沈には至りません。
 13ターン、金剛、榛名が11発もの36cm弾をミシシッピに叩きつけ、ようやくミシシッピを沈めます。しかしミシシッピの最後に放った主砲は、夕暮を直撃し、これを沈めています。また、サウスダコタは五月雨を、アイダホとボイスは有明を、ニューオリンズとミネアポリスは江風を、それぞれ砲撃し、江風が沈みます。



○駆逐隊壊滅!!/14〜16ターン
 14ターン、米戦艦の猛威は続き、サウスダコタが潮を沈め、アイダホも白露に命中弾を送ります。また随伴の巡洋艦も効果的な砲撃を続けボイスが有明を、ニューオリンズが白露をそれぞれ沈め、ミネアポリスが五月雨に命中2を与えます。日本軍は、金剛がニューメキシコに、榛名がアイダホに、それぞれ命中弾を与え、ゆっくりとその戦闘力を奪い始めます。  15ターン、第6、第27駆逐隊が、米第2戦艦戦隊に肉薄、魚雷攻撃を敢行します。しかし射点に付く前に、サウスダコにより漣と雷が沈められ、旗艦綾波もボイスにより撃沈されてしまいます。雷撃に成功したのは時雨のみでしたが、アイダホの機関部に深刻なダメージを与えることに成功します。また金剛の砲撃もアイダホに集中し、アイダホはほぼ戦力を失います。また漣の探照灯により、第6戦隊の巡洋艦群がボイスを砲撃できるようになり、計7発の命中を与えます。
 16ターン、金剛がニューメキシコに7発、榛名がアイダホに6発、また古鷹がボイスに5発の命中を与え、ここに米第2戦艦戦隊の全艦を撃沈します。一方、サウスダコタは暁を、ニューオリンズが曙を撃沈し、日本の駆逐隊は時雨、電の2隻を残すのみとなります。


○満身創痍の勝利/17ターン〜
 17ターン、日本軍は炎上するミネアポリスに砲火を集中し、これを沈めます。一方サウスダコタは、レーダー射撃により古鷹、青葉に命中弾を与えます。
 18、19ターン、サウスダコタはレーダー射撃を続け、金剛、榛名、衣笠、加古に命中を与えます。
 20ターン、第2水雷戦隊の龍田が、ようやくサウスダコタを発見し、これに探照灯を照射します。報復として龍田は1発の命中を受けますが、金剛がサウスダコタに命中弾を与え、レーダを破壊することに成功します。また加古がニューオリンズに命中3を与え、これをを沈めます。
 21、22ターン、サウスダコタの視界外から、金剛、榛名が相次いで命中弾を与え、第3砲塔、機関部等に損害を与えます。
 23ターン、サウスダコタは衣笠を視界にとらえ、これに命中1を与えます。一方金剛から4発、榛名から3発の36cm砲弾を浴び、ついに力つき沈んでいきます。
 日本軍は、アメリカ戦艦4隻を沈める大戦果と引き替えに、軽巡1、駆逐艦14を失い、残った艦艇も全て損傷するという損害を受けてしまいます。しかしながら24ターン物資投下を行い、ガダルカナル守備隊への2ヶ月ぶりの補給に成功します。
 こうしてサボ海峡は、両軍から鉄底海峡(アイアン・ボトム・サウンド)と呼ばれるようになるのです。


ルンガ沖海戦
戦果
撃沈
サウスダコタBB ニューメキシコBB アイダホBB ミシシッピーBB
ミネアポリスCA ニューオリンズCA ボイスCL
ヘンリーDD スタックDD エレットDD ウィルソンDD クレイブンDD オバノンDD ラドフォードDD ド・ヘブンDD コンゥエイDD

損害
撃沈
神通CL 雷DD 暁DD 曙DD 漣DD 潮DD 海風DD 江風DD 涼風DD 有明DD 夕暮DD 白露DD 五月雨DD 綾波DD 高波DD
中破
  金剛BB 榛名BB 衣笠CA 加古CA 龍田CL



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