[ HANGAR ]
〜 格納庫 : F1ミニmini辞典 〜


[ あ行 ] [ か行 ] [ さ行 ] [ た行 ] [ な行 ] [ は行 ] [ ま行 ] [ や行 ] [ ら行 ] [ わ行 ] [ アルファベット ] [ 数字 ]



[ さ行 ]
サイド・ポンツーン
 コクピット横から後部にかけて、横に張り出した部分。主にエンジン冷却用のラジエターや、空気取り入れ口が付けられる。サイドポットとも呼ばれる。

シェイクダウン
 新車を実際に走らせること。現在のF1での次シーズン用マシンのシェイクダウンは、12月のテストが禁止されているため、1月、2月頃に行われる。

縮流現象
 リアウイングから白い煙を引く現象。リアウイングにより流速の異なる2つの流れに分断された空気が、ウイング後方で合流したときに起きる乱流が雲状になった物。飛行機の翼端から生じる、ベーパー・トレイルと同一現象。

シケイン
 ストレートに配された、クランク型のコーナー。ストレート速度を落とし、サーキットの安全性を高めるために設けられるコーナーのこと。スパ−フランコルシャンサーキットのバスストップシケインなどが代表。ほとんどのサーキットに存在する。

ジャンプスタート
 スタートの際、レッドシグナルが全て消える前に発車させること。フライング。ペナルティーとして10秒間のピットストップを科せられる。

ジョイント・ナンバーワン
 チームが擁する2人のドライバーに対し、車・待遇等で差別しないこと。

上方排気
 1998年にフェラーリが導入したシステム。排気管をボディ上面に導き、リアウイング下の空気の流れを乱さないようにすることが目的。

シルバーストーン・サーキット
 イギリスのサーキット。イギリスグランプリ開催コース。直線を高速コーナーでつないだレイアウトをしている。ハンガーストレートの終わり、ストウコーナーがメインパッシングポイント。1999年、このコーナーでミハエル・シューマッハーがクラッシュ、右足を骨折した事故は記憶に新しい。

ジル・ビルヌーブ・サーキット
 カナダのサーキット。カナダグランプリ開催コースである。カナダの産んだ名ドライバー、ジル・ビルヌーブ(1982年ベルギーGP予選中に事故死)の名を冠したサーキットである。旧名ノートルダム・サーキット。セントローレンス川の人工島に築かれたコースで、景観が素晴らしいことでも有名。

スキッドプレート(スキッドブロック)
 車の下面に取り付けられる、木製の板。グランドエフェクトを禁止する目的で、路面と車体の距離を強制的に広げるために付けられる。レース後の車検にて、この板が過剰に摩耗している車は、失格処分となる。

鈴鹿サーキット
 1987年より日本グランプリを開催しているサーキット。ストレートとコーナーが巧みに組み合わさった、難コース一つ。F1ドライバーの中でオー・ルージュ(ベルギー)と並び評価の高いコーナーである130R等、テクニカルなコーナーが多い。一方でメインストレート、バックストレッチ(西ストレート)等、長い直線も配されており、最高速度も高いコースである。

スタッカート・フォーメーション
 2列縦隊のスターティング・グリッドのこと。F1のスターティンググリッドはこれにあたる。

スターティング・グリッド
 決勝スタート時のスタート位置。またその順番

スチュワード
 サーキットの審判員。各レースにつき3名配される。赤旗、黄旗、青旗、黒旗等の表示指示をしたり、セーフティーカーを導入したり、競技を潤滑に進めるための指示を行う。

ステアリング・ブレーキ
 1998年にマクラーレンが導入したシステム。ステアリングの切り角とブレーキを連動させ、各コーナーで最適なブレーキバランスを前後左右の各タイヤに与えることができる。4WSやトラクションコントロール、ABSに該当するとして、開幕戦及び第2戦に使用されただけで禁止となった。

ステップ・ボトム
 グランドエフェクト効果を減少させるため、段状の突起物を付けたシャシー下面構造のこと。

ストーブリーグ
 F1におけるドライバー契約交渉のこと。シーズンオフに、暖炉(ストーブ)の前で話し合いを持った事に由来し、現在も使用され続けている。現在のストーブリーグのピークは、真夏のヨーロッパラウンドあたりにまで早まっており、もはや”ストーブ”という意味はない。

スパ−フランコルシャン・サーキット
 ベルギーのサーキット。ベルギーグランプリ開催コースである。高速ストレート・低速コーナーを巧みに配したコースで、F1きっての名コースとして名高い。高速コーナーのオー・ルージュ、ヘアピンカーブのリバージュ等、非常に難しいコースでもある。また天候が不順なことでも有名で、突然降り出す雨は「スパ・ウエザー」と呼ばれている。
 2003年カレンダーからは、ついにその名前を消し、オー・ルージュも歴史の一部となってしまった。

スプラッシュ&ゴー
 ピット作業の際、燃料補給のみ行い、タイヤ交換等を行わない作業のこと。多くの場合、燃費計算や給油量計算のミスから、燃料不足で完走できないことが予想された場合に行われる。

スペアカー
 決勝用の車にトラブルが生じた際に備え用意する車のこと。T-カーとも言う。

スラントノーズ
フェラーリが2001年型マシン(F2001)で採用したノーズ形状。ノーズコーン付け根はハイノーズ形式であるが、先端部が大きく下方へ垂れ下がっているノーズ形状を指す。従来のハイノーズと同様の空力特性を持ちつつ、ノーズ部分の重心を下げる効果があるとされ、2002年のトレンドとなる。

スリック・タイヤ
 1997年まで使用されていた、溝のないタイヤ。タイヤ全面でグリップするため、メカニカルグリップに優れる。

スリップストリーム
 走行中の車の後方にできる減圧帯。この範囲では空気抵抗が小さくなるため、後続車は少ないパワーで速度を得ることができ、前の車を追い抜越しやすくなる。ただし、特にフロントウイングにかかるダウンフォースも減少するため、姿勢を乱しやすくなる。

スポンサー
 F1チームは、ほとんどスポンサーからの広報収入で経営している。メインスポンサーはチームに数十億円の資金を提供している場合もある。

セカンド・ドライバー
 車や待遇で、チームが擁する他方のドライバー(エース・ドライバー)より冷遇されているドライバー。多くの場合、新人だとか実績で大きく劣るとか、チャンピオンシップからはずれているなどの理由による待遇差がある。場合によっては、チームからエース・ドライバーを先行させろとか、後続車をブロックしろ等のオーダー(チーム・オーダー)が発せられることも多い。

セパン・サーキット
 マレーシアのサーキット。1999年よりマレーシアグランプリの開催コースとなっている。2つの長いストレートを中央に配した、独特のレイアウトをしている。コース幅が非常に広く(最大20m)、多くのパッシングポイントを持つ。傘を広げたようなグランドスタンドが特徴的。

双方向無線
 無線はピットとドライバーの情報交換および、マシンのテレメトリー情報の送信に使われている。しかし、マシンからピットへのデータ通信は許されているが、ピットからマシンへのデータ通信は許可されていないなかった。2002年のレギュレーション改正により、このマシン−ピット間のデータ通信が可能となった。

速度制限
 ピットロードでは、ピット作業者の安全のため速度制限が課せられる。多くの場合80〜120km/hの制限である。違反するとペナルティー・ストップが課せられる。

[ あ行 ] [ か行 ] [ さ行 ] [ た行 ] [ な行 ] [ は行 ] [ ま行 ] [ や行 ] [ ら行 ] [ わ行 ] [ アルファベット ] [ 数字 ]


[ Back ]